【岡田彰布コラム】藤川監督は、選手個々を『見ること』を徹底している まだまだ本番は先なんよ 戦力的には十分に優勝を狙える
中日・井上監督は明るい DeNA・三浦監督は自信顔
今年は監督としてではなく顧問としてじっくり阪神のキャンプを見たわ。それと同時にほかのチームのキャンプも見られてよかった
【岡田彰布のそらそうよ】 球春到来とともに、沖縄に飛び立った。昨年まで指揮を執った阪神の調整具合が気になる。ブルペンの後ろから、ベンチの後ろからじっくりと新指揮官の動き、選手の仕上がり具合をチェック。投手陣の順調さに納得し、新戦力に驚く場面もあった。 写真=宮原和也 現役時代、また監督、コーチのとき、2月はびっしりとキャンプ生活。だから、できなかったことがある。それは他球団のキャンプを見ること。それが今年、再び実現できた。 いま(2月13日)、沖縄にいる。阪神のオーナー付顧問という立場でのキャンプだが、球団からは動きに関しては制限がない。だから先日、他球団の動きを見学に行ってみた。ちょうど中日とDeNAの練習試合があるとのこと。若い選手、新戦力が出場する試合になるし、これはいい機会と思って、球場に向かった。 受付すると中日関係者が気を使ってくれて、ネット裏の部屋を用意してくれた。ありがたいことやった。監督を辞めたあいさつもあったが、そこに姿を出してくれたのが井上(井上一樹)新監督。これまで個人的な付き合いはなく、球場で顔を会わせたら、あいさつするくらいやった。 まあ初めて話をする感じやったけど、明るくて、やる気にあふれている……というのが伝わってきた。時間にして20分ほどやったかな。自分なりの思いを口にした。「野球はやっぱり投手力やで」。井上監督も同じ考えを明かしていた。特に今シーズンの中日は小笠原(小笠原慎之介=ナショナルズ)、マルティネス(ライデル・マルティネス=巨人)が抜けた。これは大打撃だ。補い、上積みするのは大変だが、若い投手が多くいて、大化けする可能性は十分にある。 そこでだ。やはりネックになるのは攻撃陣。得点力不足は昨年からの課題と言える。それだけに監督も何とかする、との意気込みがある。特に新外国人。投手陣も含めて、今年の中日は新外国人次第……。井上監督のポジティブな考え方もあり、今年は変わってくるかもといった思いが頭に残った。 DeNAの三浦(三浦大輔)監督にも会った。大昔からの顔なじみだけど、今回は・・・
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週刊ベースボール