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【confess】 ネトウヨ化する日本と辺野古基地の反対運動。

日本は今、急速に「ネトウヨ化」が進んでいます。ネトウヨとは、もともと「ネット右翼」を示す言葉でしたが、今では「情弱をこじらせて思想が偏ったアホ」を示す言葉になっており、この国は徐々に「情弱をこじらせて思想が偏ったアホ」によって支配されるようになりつつあります。これこそ日本の由々しき問題なのですが、悲しいことに、ネトウヨは日本語が通じません。なので、僕がどれだけ自分の目で確かめたことを主張しようと、証拠を提示しようと、「うるせぇ、パヨク!」の一点張りです。こんな人たちに何を言っても時間の無駄なので、このレポートでは辺野古基地に賛成でも反対でもない、多くの無関心な皆さんに向け、沖縄で今、何が起こっているのかをわかりやすく解説したいと思います。


■ 辺野古基地の前で「集中抗議」が始まった

今年2月の名護市長選で、名護市民は自民・公明推薦の渡具知武豊さんを選びました。辺野古基地に反対する稲嶺進さんが敗れたことで、安倍政権はさっそく「辺野古基地は市民に容認されたもの」とみなし、再生交付金を支払う準備があることを表明しました。しかし、名護市で堂々と基地に賛成してしまうと、さすがに選挙に勝てなくなってしまうので、渡具知武豊さんは一度も「基地建設を推進する」とは言わず、あくまで国と慎重に協議するという立場を取ってきました。とはいえ、自民党や公明党と政策協定を結んでいる渡具知武豊さんが今さら基地反対を訴えることはできないため、前市長の稲嶺進さんが止めてきた辺野古基地の建設工事を少しずつ認めていくことになるのです。

稲嶺進さんが市長をしていた時代から、辺野古基地の工事は強行されており、そのたびに基地に反対する人たちが体を張って止めようとしてきました。ところが、渡具知武豊市長が誕生してからは、基地建設を進めたい人たちに勢いがつき、基地反対派の人たちは、さまざまな嫌がらせを受けることになります。在特会のリーダーだった桜井誠さんをはじめ、「幸福の科学」の信者たちで構成される政治団体や過激派右翼団体からの直接的な嫌がらせもありますが、今、最も心配されていることは「過激派警備員」が配備されようとしていることです。現在は、全国各地から派遣された警察の機動隊と大手警備会社「アルソック」が辺野古基地周辺を警備しており、抗議する人たちを排除しようとしていますが、ここに地元のネトウヨ化した過激な集団で構成される新警備会社が参入しようとしていて、抗議する人たちを暴力で排除する可能性が出ているのです。今のところ、揉み合いになることはあっても、警察もアルソックも暴力で排除することはありませんが、いよいよ暴力が導入されるかもしれない危機的な状況にあることは伝えておきたいと思います。


■ 翁長雄志知事に「膵臓がん」が見つかり、現在は手術療養中

辺野古基地建設に反対する「オール沖縄」の稲嶺進さんが名護市長選で敗れたことにより、沖縄の基地建設を止めようと戦う人は、翁長雄志知事だけになってしまいました。実際には、共産党や社民党の県議や市議、さらには糸数慶子さんや玉城デニーさんのような国会議員もいるのですが、やはり「オール沖縄」の中心は翁長雄志さんと稲嶺進さんの2人だったと思うので、稲嶺進さんが名護市長選に敗れた今、すべてが翁長雄志知事の肩にかかるようになってしまったと言えます。そして、その翁長雄志さんの膵臓には腫瘍が見つかり、医師は「完治できる」と明言したものの、現在は病院で療養中です。公務は富川盛武副知事が代行することになり、退院までには4~5週間かかるとされています。健康状態が心配される翁長雄志さんは現在67歳。沖縄の男性の平均寿命が80.27歳なので、あと2期はできそうですが、体が弱るとメンタルも弱ってしまうもの。今年の秋に行われる県知事選に出馬するかどうかは、まだわかりません。

こういう状況の中で、「情弱をこじらせて思想が偏ったアホ」ことネトウヨの皆さんが、翁長雄志知事の病気のニュースに対し、どのようなリアクションをしているのかを見てみることにしましょう。こちらは世の中のニュースを斬る系のサイトが運営しているTwitterアカウントです。翁長知事が中国の手先となって基地建設に反対していると思い込んで、とっても頭が悪いことに「早く死ね!」とまで言い放っています。皆さん、これが「ネトウヨ」という生き物です。もはや「アホ」に異論はないのではないでしょうか。


■ 本当の「保守」は、日本にアメリカの基地を作らせない

今、ネット上で「保守」「愛国」を自称しているネトウヨの多くは、本当はまったく保守でも愛国でもなく、単なる「情弱をこじらせて思想が偏ったアホ」です。本来の「保守」とは、中国や北朝鮮はもちろんのこと、アメリカからも日本を守るというのが基本的な考え方です。アメリカと連携するにしても、それは日本とアメリカの立場が対等であることが絶対条件で、ただアメリカのケツを舐めることを「保守」とは言いません。喜んでアメリカのケツを舐める奴は「肉屋を支持する豚」であり、二文字で言うなら「売国」です。住宅街の真ん中にある危険な普天間基地をそのままにしていては、いつか住民が被害を受けるかもしれないということで辺野古に移設するにしても、その前に絶対にやらなければならないことがあります。それはアメリカに「普天間基地を本当に返してもらう」と約束してもらうことです。安倍政権は今、見切り発車的に辺野古基地を建設していますが、米軍と普天間基地の返還の約束ができているわけではありません。当時の稲田防衛大臣もそれを明言しており、今、日本が突き進んでいるシナリオは「辺野古基地と普天間基地のダブル運用」です。つまり、「基地を減らす」なんて嘘っぱちで、実際には基地を増やしているに過ぎません。「沖縄の負担を軽くしなければならない」と言いながら新しい基地を作っているのですから、言っていることとやっていることが全然違うのです。辺野古基地を建設する前に、まずやらなければならないことは米軍との交渉です。もちろん、これには外交力が必要になりますが、韓国さえ免除してもらえた鉄鋼とアルミの関税を免除してもらえないばかりか、米軍で使われなくなった払い下げの戦闘機をボッタクリ価格で買わされ、アメリカのメディアから「こんなにトランプ大統領にゴマをする低レベルな首相は見たことがない」と驚かれ、トランプ大統領のペットということで「トランペット」というルーピーに続く強烈なあだ名を頂戴し、日本国内に嘘のラッパを吹き鳴らしている安倍首相に、果たしてその高度な交渉ができるかと言われたら、相手にもされず、思いやり予算の負担額が増えるだけになるのが目に見えています。日本国民が安倍政権の無能さに早く気づかないと、ただでさえ終わっているのに、ますます終わることになると書いておきたいと思います。


■ 反左翼のネトウヨが仕掛ける「デマ」を信じる人は多い

先日、ネトウヨの皆さんに大人気の「DAPPI」というTwitterアカウントが、ツイートを商売にしているとの疑惑が浮上し、多くの人が検証をはじめ、平日の朝9時から夕方7時までのシフト制でお仕事をしている可能性が高いことがわかりました。この「DAPPI」というアカウントは、ネトウヨを育成するかのごとく、たくさんのデマを流してきた有害アカウントだったのですが、これが「お仕事」として行われていたことに衝撃が広がっています。

そして、これらのデマを信じる人たちが、さらにデマを拡散するという地獄絵図が広がっていて、アホが共鳴し合って大反響です。辺野古基地に反対している人たちが「日当2万円」をもらっているというデマは、時にテレビに出演するような文化人までもが信じ込み、今なお拡大傾向にあります。しかし、少し考えてみれば分かることなのです。今回の集中抗議には約500人集まっているのですが、彼らに2万円ずつ日当を配った場合、その総額は1000万円です。これが6日間続くのですから総額6000万円。この莫大な費用はどこから負担されているのでしょうか。それと、もう一つ。ホームレスが2万円もらって抗議に参加しているという設定ですが、皆さんは2万円をもらって、ここまで熱のこもった抗議をできるでしょうか。2万円もらえば現地で座り込むぐらいのことはできるかもしれませんが、機動隊やアルソックと揉み合いながら激しく抗議するのは、劇団員でも難しいです。ましてやホームレスが参加しているのであれば、せいぜいワンカップ大関とスルメイカを片手に「どこに座ったらいいの?」で終了です。あれほどの強い意志をもって抗議するなんて、なかなかできるものではありません。僕がこの記事を1人でも多くの人に読んでもらいたくて無料で書いているように、さらには、お金にもならないのに「NHKから国民を守る党」の危険な思想を世の中に可視化しているように、世の中には「お金がもらえなくても正義に突き動かされる人たちがいる」ということを知るべきです。沖縄が第二次世界大戦でどれだけ悲惨な歴史を辿り、しかも、その歴史の真っ只中にいた人たちが今も生きているということを僕たちは知るべきであり、その人たちがどれだけ平和を尊いものだと感じているのかということに、多くの日本人が触れるべきなのです。日本を守るためには「絶対に戦争をしてはいけない」というのが沖縄の教訓です。その歴史を学ぶことなく、まだ戦争に向かおうとしているのですから、沖縄のおじい・おばあが体を張って止めようとするのは当たり前。すべては歴史を学べばいい話なのです。


■ 沖縄市長選は自民・公明・維新推薦の候補が勝利した

情けないことに、僕にまだ「選挙ウォッチャー」としての知名度がないため、先日の練馬区長選のレポートが4560円しか売れておらず、まったく採算が合うとは思えないことから、4月22日に行われた沖縄市長選を追いかけることができなかったのですが、沖縄市長選は下馬評通り、自民・公明・維新が推薦する現職の桑江朝千夫さんが勝ちました。沖縄市は那覇市に続く県内2位の人口を抱える都市で、冷え切った沖縄経済をどうにかしたい人たちは、自民党と仲良くしないわけにはいかないと考えており、自民党の組織票に貢献することになりました。これに創価学会を母体とする公明党、新自由主義経済を掲げる日本維新の会、さらには名前こそ出てきませんが、「幸福の科学」の皆さんも応援していたので、確固たる組織票が出来上がり、いわゆる革新系と言われる「オール沖縄」が勝つのは難しい状況となりました。

桑江 朝千夫 62 現 3万2761票
諸見里 宏美 56 新 1万7609票

ご覧いただければ分かるように、ほぼダブルスコアで自民・公明・維新推薦、こっそり幸福実現党も応援している現職の桑江朝千夫さんが勝っています。諸見里宏美さんは、希望・民進・共産・自由・社民・沖縄社会大衆党が推薦していましたが、まったく勝負にならなかったと言えます。沖縄市には有名な嘉手納飛行場があり、海兵隊のキャンプ・フォスターなどもあるのですが、基地の問題よりも経済の問題の方が深刻で、商店街はことごとく寂れ、商売が成り立っておらず、経済が死んでいます。実際に行ってみると分かるのですが、居酒屋さえ成り立っていないので、ハンバーガー屋や牛丼屋などの大手チェーン店とコンビニ以外は、米兵を相手にしたタトゥー屋か、アメリカンテイストのクラブっぽいバーが細々と営業しているぐらいなのです。沖縄市でビジネスをしている人たちは、藁にもすがる思いで自民党様に「経済を良くしてください」と言っているのですが、自民党様にお願いしたところで、せいぜい地元の土建屋が儲かる公共事業を持ってくるぐらいなので、何一つ抜本的な解決にはならず、さらに店が潰れる悪循環に陥っているのです。


■ 複雑に絡む沖縄の事情を考えながら、もっと沖縄を見てほしい

なぜ辺野古基地を作るのか。それは日本会議国会議員懇談会神道政治連盟国会議員懇談会みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会などに所属している安倍晋三総理をはじめ、ネトウヨ的な思考をしている国会議員の皆さんが新しい基地を作りたいと思っていて、かつ、地元の土建屋が儲かるからです。基地を作ることが経済の発展につながると考えている人は意外と多いのです。ただし、安倍晋三総理は「ネトウヨをこじらせて思想が偏ったアホ」なので、辺野古基地を作ることに何か戦略があるわけでもなく、ただ基地を作って「日本を守る!」とか言ってみたいだけです。「さすがにそこまで無能じゃないでしょう!」という人たちもいるかもしれませんが、僕は気づいてしまいました。安倍晋三総理は我々の想像をはるか斜め上を行くハイレベルのアホで、偏差値高めの私立中学をお受験する小学6年生の方がはるかに賢いです。ビジネスをするにしろ、意中の女性を口説くにしろ、普通は「戦略」というものが存在しますが、安倍晋三総理がこれまでにやってきたことは「戦略」ではなく、「嘘をつく」です。公文書を改竄し、国会では虚偽の答弁を繰り返し、普天間基地を辺野古に移設するということさえも完全な「嘘」。そして、これに反対する人たちを権力を使ってパージしていくだけ。これは民主主義ではありません。つい先日、北朝鮮が核を廃棄すると言い出しました。ということは、今となっては北朝鮮が危険だというのも、中国共産党が日本を占領しようとしているというのも、翁長知事が中国の手先だというのも、基地に反対する人が日当をもらっているというのも、すべてが「嘘」で、すべてが「デマ」。よくよく自分の目でご覧になっていただき、自分の頭で考えていただきたいのです。あなたがネトウヨでなければ簡単に理解できるはずです。今、沖縄で何が起こっているのか。いつまでデタラメを許しておくつもりなのか。この6日間、辺野古基地の前で抗議する人たちをツイキャスなどで中継してくれている人たちがいます。それぞれのツイキャスを見てみると、沖縄で何が起こっているのかがわかります。すべて可視化されています。僕はお金がないので行けませんが、ぜひ皆さんの目で確かめてみてください。今は便利な時代なのです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

今、沖縄で起こっていることを見ると、つくづく名護市長選の結果が悔やまれます。辺野古基地は「移設」ではなく「新設」であり、けっして普天間基地が返還されるわけではないこと。日米地位協定はとても不平等なので、辺野古基地が完成すると、その飛行ルートに制限はなく、市街地上空を飛ぶことになり、名護市のリスクは増えること。数々の「不都合な真実」を、幸福の科学をはじめとするキワモノの団体を中心に、ネトウヨという「情弱をこじらせて思想が偏ったアホ」「デマ」で蓋をして隠してきたことを、僕たちはもっと見ていくべきなのです。そのために必要なことが「可視化」です。沖縄が抱えている闇をすべて可視化することで、なるべく多くの人に知ってもらいたい。ぜひゴールデンウィークが始まるまでの約1週間、沖縄のことを気にかけてみてください。[了]

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