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Around The Lives By The Sea #1
新しいソロアルバム『Lives By The Sea』の配信がスタートしました。
(配信リンク→ https://lnk.to/Hc4Y0QrV )
多くの人が聴いてくれている感触があって、とても嬉しいです。自分のソロのビデオの再生回数がこんなに早く増えることなんてなかったですから。
The End Of The Days (feat. 唾奇)
アルバムはコロナ禍による自粛期間を使って制作しました。
すべてのツアーやフェス、コンサートの予定がなくなってしまったことはとても大きなことでしたけれど、未知のウイルスで露わになった社会の不具合や、自粛と補償を巡る人々の罵り合いのような雰囲気(ライブハウスや音楽業界はその矛先のひとつでもありました)のほうに精神をジリジリと削られるような日々でした。
先の大震災のあとならば、楽器ひとつを手に、あるいはスコップを持って被災地に向かったり、支援物資を集めたり、いろいろな貢献の仕方がありました。しかし、コロナ禍にあっては出歩かないことが何よりの社会貢献。そうしたもどかしい状況が続きました。
ひとつの救いは、音楽を演奏すること自体が「不謹慎」とされなかったことです。2011年の春には、作曲も演奏もすべてが「不謹慎」のフォルダに入れられました。それは仕方のないことだったと思います。僕自身も「それどころではない」と思った。音楽が多くのひとに必要とされるまでには、いくらかの時間が必要でした。
今年一年、とにかく静かな時間がありました。フェスとツアー、プロモーションのルーティンが崩れて、ぽっかりと空いた空洞のような時間。音楽を制作するのには十分すぎる静寂だったと思います。ただ、この静けさは、ある種の不安も増大させるような静けさで、将来に少しでも多くの希望を持つために「仕事を作りたい」と思いました。約束があるということは、生きるエネルギーになります。
近況報告をするようにソロまわりの仲間たちに声をかけて、デモ音源から広げていったのが『Lives By The Sea』です。集まってくれた仲間たちの楽曲を集めて、『Around The Lives By The Sea』というプレイリストを作りました。
音楽的な共通項や相違点が感じられて面白いと思います。アルバムの曲を挟むように配置したので、もう少し大きなアルバムとして楽しめるはずです。ぜひ、聴いてみてください。そこに新しい音楽との出会いがあったら、とてもうれしいです。
BASI、唾奇、JJJ。ラッパーたちに声をかけるときは、とても緊張しました。DMやLINEの文面を何度も読み返して、手に汗を握りながら送信ボタンやEnterキーを押しました。快い返事が来たときには、それぞれ、飛び上がってから脱力するくらいうれしかったです。美しい瞬間は他にもいろいろありましたが、アルバム制作において、忘れられない瞬間です。
現在、CDやLPの準備を進めています。Web Storeで注文すると漏れなくサイン入りのアルバムが手に入りますので、是非。オーガニックコットンのTシャツや手拭いも作りました。こうしたグッズの収益が地味にレーベルにとっては大きいんです。すでに注文してくれたみなさん、ありがとうございます。
Web Store→ http://www.spm-store.com
レコードショップにアルバムが並ぶのは3月3日になります。
また、引き続き、アルバム制作のエピソードをnoteにまとめていこうと思っています。
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