
拡張の2020年を右斜め下から振り返ってみた。
今年1年間を漢字一文字で表すなら「拡」に尽きる。
自分でもよく詰め込んだなぁと思う1年だった。
会社を辞めてフリーランスになり、オンラインサロンを立ち上げて、スピーチスクールに通ってstandfmとyoutubeチャンネルを開設し、個人向けコーチングのコーチもブランディングプランナーも人事コンサルもやった。5つの企業と新しく仕事をさせていただき、新しいコミュニティにも4つくらい所属した。
そして当たり前だけど、キャパオーバーした(爆)
なぜ全部こなせると思ったのか←
やりたいことはたくさんあるのにTwitterやっている暇ないし、動画編集している時間もなかった。朝の7:00から23:00まで予定を詰め込んでも、やりたいことをやり切れなかった。
※オンライン会議の予定が被りWズーム会議の図↑笑
ただ、それでも「全部やってみて良かった」と思うことができているので、今日はその話をシェアしようと思う。
2020年のはじまりと拡がり
私がどれだけ前職が好きだったかは退職エントリーに譲るとして、そもそも大好きな前職を辞めた理由は大きく2つある。
1つは、人事の仕事をする中で「経営者がなぜそう考えるのか?」気持ちがわからないことがあったこと。
私は自分が雇われの身である限り、経営者と分かり合えないんじゃないか?と考えた。だから、会社に雇用されない立場になることで、本当に経営者に寄り添える人になりたかったということだ。
もう1つは、1度きりの人生に「会社」という制約を持ちたくなかったこと。私が1番やりたいことは次世代が「働くことが楽しい」と思える魅力的な組織を創ること。
けれども人事という仕事は、組織をつくる上で必要な役割の一側面でしかない。本当に価値のある組織を創ろうと考えたら、ブランディングや広報との連携も大事だし、魅力的なVisionも大切だし、個々の社員が自立していることもチームビルディングも大切だ。
その全部を自身の手で体験するには、前職の「人事企画」というポジションだけでは到底足りなかった。
だからチカイケさんにブランディングを学び始めた。
実際にご縁あって株式会社リベロエンジニアのミッションビジョンを1から策定させていただくことができ、経営に活きる企業理念をどう作ればいいのかを実務を通じて習得できた。
そして、社員1人1人の自立を促すにはどうしたらいいのか?1人1人が幸福に働く/生きるにはどうしたらいいのか?を学びたくて幸福学のオンラインサロンを始めた。
運営していく中で、幸福学に関する書籍を読み漁ったおかげで、「幸福」を構成する要素を体系的に理解することができた。コミュニティメンバーにも幸せの再現性を伝えることができたと思う。
また、ずっと苦手意識のあった「人前で話すこと」にも向き合った。企業研修をやる中で、話すのが下手だと感じていた。でも、魅力的な組織を創る上では「伝える力」がとても重要になる。だからgoodspeakというスピーチスクールに通い始めた。
練習の場がもっとほしくてyoutubeとstandfmも始めた。とにかくたくさん話す機会がほしかった。その成果は企業研修の際に顕著に出たと感じている。
ちなみにコーチングを始めたのは1on1のスキルを高めたかったのと、自分の持っている幸福学やHRの知見でどこまで相手の行動変容を促せるのかを確認したかったからだ。ここもある程度、評価をいただけたように思う。
そして組織づくりの経験はずっと積みたかったので、採用モンスター経由でいくつかの会社で人事コンサルもさせていただいた。
どの会社さんもたくさんの学びがあったけれど、そこで感じたのはコンサルと人事の違い、そして私は本業にするならコンサルティングよりも人事担当のほうが好きだということ。(もちろんこれからもっと実力がついたら、よりたくさんの会社のお役に立ちたい想いはある)
拡張した2020年で得られたこと
とにかくやりたいことをやった1年だったので、できることは格段に増えたし、やってみて初めて見えたことがたくさんあった。
特に自分の中で明確になったのは下の3つ。
・組織づくりに興味はあるけど、
事業づくりにはそんなに興味がない
・ブランディングも好きだけど
実務でやるならHRのほうが好き
・コンサルティングより人事として組織に関わりたい
そして新しく得られたことは
・自分で1から稼ぐ大変さ(経営者意識)
・組織作りのベーススキルアップ
・人前で話すスキル、動画編集スキル、
・幸福学、ブランディング、コーチングの知見
加えて、いろいろな人と接する中で学んだこともたくさんあった。当たり前だけど、失敗もたくさんしたので、自分の実力や経験が足りないことも思い知った1年だった。
でもそのおかげで2つ、とても良かったことがある。
・どんなに対話しても
完璧に理解し合えない人がいることを理解できたこと
・他者の弱さや不完全さを許せるようになったこと
それまでは「話せばわかる、何事も」と考えていたけれど、エレメンツコードを学んで、実際に多様な人と接する中で、そうじゃないんだということが腑に落ちた。と、同時に、自分自身にも努力ではどうにもならないことがあると自覚したことで、周囲を心から尊敬できるようになったと思う。
心から実現したいことはきっと引き寄せられる
私が目指すのは、次世代が生きることに希望を持てるような社会を創ることだし、そのためには幸せに生きる個人とその受け皿となる幸せな組織を創ることだ。
結局、なんの制約もない世界で、私がやりたかったことはHR×幸福学×ブランディングからブレなかった。ブランディングだけをやるのは違うなと感じたけれど、魅力的な組織を創る上でメンバーにどう伝えていくのか/社外にどう発信していくのかはいずれにしても大切だ。そのためにはもっと実力と経験が欲しかった。
そんな中で出会ったのが、いまの会社である。
全社のブランディングを見直すタイミングでもあり、全社の戦略人事ができる人を探していた。代表とはブランディングの仕事を通じて知り合い、自分のHRで成し遂げたい世界観の話をした。
「自分の中に仮説はあるんですけど、実証する場がないんです」
「どんなHRを目指しているの?」
「とある本に感銘を受けてHRの道を志したんです」
「それ、ウチの会社でも参考にしているよ。ウチにくる?」
HRに対して熱い想いのある代表だった。
会社として目指したい世界観も合致していた。
次世代型の組織創りにも挑戦しようとしていた。
ブランディングも全社HRも全部挑戦できる環境だった。
ジョインしない理由がなかった。
ちなみにそのときの書籍がこちら。
専念する2021年でやっていきたいこと
今の会社は、実は有期雇用で仕事をしていたのだけど、代表からは想定以上の裁量と挑戦できる環境をいただけたこと、実際に働いてみて会社がどんどん好きになったので、2021年からは再度正社員としてやっていくことにした。
採用や労務もしっかりと学んで経験を積んでいくし、ありがたいことに初めての部下もできる予定。
ちなみに会社が社会貢献性の高い事業をやっていることもあり、会社を成長させること自体が「次世代が希望を持てる社会への実現」につながっていることも、自分の人生ビジョンに結びついているので働きがいになっている。
だから2021年は間違いなく、
HRを深める1年になると思う。
ただ、それだけでは個人の幸せというところにアプローチできないので、これまで通り、幸福学のコミュニティも引き続きやっていく。
半年間あればある程度、幸福の再現性を作れそうなところまできたので、ブラッシュアップして社会に提供できたらと考えている。ゆくゆくは企業研修などにつなげられたら嬉しい。(モニター先、募集中です!笑)
なので2021年はHR×wellbeingな1年にしようと思う。
なお、仕事だけの人生はさみしいので、プライベートの充実も図る予定ではいるけれど、拡大の1年と専念の1年。どちらも素晴らしい時間にしていきたい。
未来に迷う人に伝えたいこと
以上、やりたいことを全部やってみた結果、本当にやりたいことが見えたし、チャンスをつかむこともできた。
というのが2020年の総論なのだが、
もしいま何かに迷っている人がいるなら、ぜひ「えいや」と飛び込んでみることをお勧めしたい。
「人生は思い出作り」という言葉もあるけれど、やらなかった後悔はできるだけ少ない方がきっと良い。
正直、私が会社を辞めると伝えたタイミングはまだコロナになる前だったし、辞めた直後は不安もたくさんあった。
あとめちゃくちゃ失敗もした(笑)。
でもやらなければよかったことは1つもないし、蓋を開けてみれば、奇跡のような1年だったと思う。
ただ1つアドバイスをするなら、「なぜそれをやりたいのか」は明確にした方がいいかもしれない。
私は1つ1つ、「●●だからこれをやる」というのが明確にある。(周囲から見たら何をやりたいのかわからない人に見えたかもしれないけれど笑)
それがきっと自分の人生のコンパスになって、ストーリーになって、行きたい方向に導いてくれるはずだから。
最後に付け加えておくと、1人では何もできないことをこれまで以上に痛感したし、本当にたくさんの人に支えられた1年でもあった。2020年お世話になったすべての人にありがとうございました!
それでは2021年も最高の1年にしましょう。
来年もよろしくお願いします!