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イマドキのSEOに被リンクは不要? 100万件のSERP分析で判明した真実に刮目せよ【SEO情報まとめ】

「SEOに大切なのはコンテンツと検索意図、リンクはもう重要ではない」―― Google検索順位と「被リンク」「被リンクドメイン名数」などの相関を100万件の検索結果ページで分析した結果から学ぼう

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「SEOに大切なのはコンテンツと検索意図、リンクはもう重要ではない」―― Google検索順位と「被リンク」「被リンクドメイン名数」などの相関を100万件の検索結果ページで分析した結果から、“現在のリンクの価値”を学ぼう。

「検索ボリュームの多寡でどう違うか」「ブランド検索ではどうか」「ローカル検索ではどうか」「Knowクエリではどうか」など、あなたが本当に知りたい“被リンクの真実”がここにある。

ほかにも、「Discover最適化」「AIで変わるSEOのコンテンツ戦略」「グーグルがrobots.txtを無視?」といったトピックをはじめ、あなたのSEO力強化に役立つ情報を、今週もまとめてお届けする。

あ、2ページ目冒頭の「トランプ氏のアクセシビリティ宣言の削除指示に全Web関係者が呆然」も、ぜひ読んでおいてほしい。SEOに直接関係する話ではないが、何ともびっくりの話だ。

  • イマドキのSEOに被リンクは不要? 100万件のSERP分析で判明した真実に刮目せよ
  • SEO専門家が推奨するDiscover最適化
  • AIの普及で、「コンテンツギャップを埋めるSEO戦略」は廃れる
  • グーグルがrobots.txtを無視するなんてことはありえない⁉︎ ほぼ100%サイト側に問題あり
  • 2025年1月のオフィスアワー: 季節性のあるイベントページの扱い、サイトを移転する方法、サイトメインテナンス時の注意点など
  • トランプ氏のアクセシビリティ宣言の削除指示に全Web関係者が呆然
  • GA4とSCでデータが異なるのはどうして? 検索チームの2人がわかりやすく解説
  • グーグル、モバイル検索でのパンくずリスト表示を終了。役にたっていなかった
  • SEOのやり過ぎはかえって問題を引き起こす⁉︎
  • 米ヤフー検索でも生成AIが回答を提供
  • タブに隠れたコンテンツはインデックスされたとしても悪いUX
  • Google検索品質ガイドラインが更新——新しいスパムポリシーを反映

今週のピックアップ

イマドキのSEOに被リンクは不要? 100万件のSERP分析で判明した真実に刮目せよ
低下したが依然として重要 (Ahrefs Blog) 海外情報

リンクがランキングに与える影響力は、低下している。

このようにグーグルは近年主張しているが、実際のところどうなのだろうか? Ahrefs(エイチレフス)が、100万件の検索結果ページを分析し、さまざまなリンク指標と検索順位の相関関係を調査した。

検索ボリュームが大きいほどリンクの影響が強まる

データを検索ボリューム別に分類したところ、検索ボリュームが多いキーワードでは、被リンク数と検索順位の相関がより強くなることが判明した。

これは、競争の激しい検索環境では、より強力なリンクプロファイルが必要となるためだと考えられる。ただし、検索ボリュームの大きいキーワードでは「上位表示されたページが自然と多くのリンクを獲得する傾向にある」ことも、この相関の強まりに影響している可能性がある。

横軸が検索ボリュームのセグメント(右にいくほど検索ボリュームが大きい)、縦軸が順位との相関係数(0より大きいほど順位との相関が高く、0より小さいほど順位との逆相関が高い)

「被リンク数」「被リンク元ドメイン名数」が上の2本、「dofollow被リンク数」「dofollow被リンクドメイン名数」がその次の2本。その4つは、検索ボリュームが大きいほど順位との相関が高いことがわかる。

ブランド検索ではより被リンクと順位の相関が高く

また、ブランド関連の検索では、非ブランド検索よりもリンクとの相関が強くなることが調査結果からわかった。

しかし、これは「ブランドだからリンクがより重要になる」というわけではなく、ブランドの知名度が高いことが要因であると考えられる。確立されたブランドは自然と多くのリンクを獲得しやすく、ブランドの影響力がランキング上昇に寄与することで、リンクの相関が強く見える可能性があるからだ。

横軸が順位との相関係数(0より大きいほど順位との相関が高く、0より小さいほど順位との逆相関が高い)

赤色が非ブランド検索、青色がブランド検索。

「dofollow被リンクドメイン名数」「被リンク元ドメイン名数」「dofollow被リンク数」「被リンク数」が下のほうにあるが、いずれも「ブランド検索」の場合のほうが、「非ブランド検索」の場合よりも順位との相関が高いことがわかる。

リンクの影響は以前より若干低下

今回の調査結果を、2019年にAhrefsが実施した別の調査(低検索ボリュームの非ブランドクエリを対象)と比較すると、リンクと検索順位の相関がやや低下していることがわかった。2019年の相関係数は次のとおりだった:

  • 被リンク(Links):0.27
  • dofollow被リンク(Followed links):0.25
  • 被リンク元ドメイン名数(Referring domains):0.29
  • dofollow被リンク元ドメイン名数(Followed referring domains):0.26

対して、今回の調査ではこれらの指標が 0.22~0.24 の範囲に収まっている。これは、リンクの影響が以前よりも減少している可能性を示唆する。

横軸が順位との相関係数(0より大きいほど順位との相関が高い)で、青色が2019年調査、オレンジ色が2024年調査。

いずれの要因でも、2019年より2024年のほうが順位との相関が下がっていることがわかる。

ローカル検索ではリンクの影響がより強い

ローカル検索では、「被リンク数」と「被リンク元ドメイン名数」の順位との相関が、全体的な相関よりも明らかに高いことがわかった。これは過去のデータと比べても強い相関である。

ローカルSEOにおいては、同業他社のウェブサイトとコンテンツが類似しているケースが多く、リンクが人気度を測る指標としてより重要な役割を果たしていると考えられる。

また、ローカルビジネスでは外部リンクのシグナルが少ないため、内部リンクがランキングに与える影響も比較的大きい可能性がある。

情報コンテンツではリンクの影響が大きい

情報収集検索(例:「○○のやり方」「○○とは」など)においては、商業クエリやトランザクションクエリ(購入や申し込みに関するクエリ)よりも、被リンクとの相関が高いことが判明した。

これは、競争の激しい情報系キーワードでは、強力なリンクプロファイルがグーグル検索の評価指標として重要になるためと考えられる。ただし、質の高い情報コンテンツは自然とリンクを集めやすいため、結果的に相関が強まっている可能性もある。

キーポイント

調査結果から見えてきた重要ポイントをまとめる:

  • リンクは依然としてグーグルのランキング要因の1つだと考えられる(高い相関関係を示す)
  • ただし、その影響度は「クエリの種類」「検索ボリューム」「競争環境」によって変わる
  • 全体としての相関は弱い~非常に弱い範囲
  • 「検索ボリュームが多いキーワード」や「情報クエリ」では、リンクの影響がより大きくなる
  • 「ローカルSEO」では、リンクが他と差別化する要因として強い影響を持つ
  • 過去の調査と比較すると、リンクと検索順位の相関はやや低下しており、グーグルの発言と一致する傾向がある

補足: 調査方法と結果

本調査では、米国で検索ボリュームが最も多い上位100万件のキーワードを対象に分析を実施した。検索結果の上位20件とSEO指標との関係を測るため、スピアマンの順位相関係数を用いた。この相関係数は関係の強さと方向性を示すが、「相関関係 ≠ 因果関係」である点には注意が必要だ。

各リンク指標と検索順位のスピアマン相関係数は次のとおり:

  • ドメイン名評価(Domain Rating): 0.131
  • 被リンク数(Number of Backlinks): 0.248
  • dofollow被リンク数(Number of Followed Backlinks): 0.242
    ※dofollowリンクとはnofollow属性が付いていない通常のリンク
  • 被リンクドメイン名数(Number of Referring Domains): 0.255
  • dofollow被リンクドメイン名数(Number of Followed Referring Domains): 0.250
  • 内部の被リンク数(Number of Internal Inlinks): 0.117
  • 内部の発リンク数(Number of Internal Outlinks): 0.093
  • 外部の発リンク数(Number of External Outlinks): 0.083
★★★★★
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル検索SEO情報①

SEO専門家が推奨するDiscover最適化
過度な依存は控えつつも取り入れたい施策 (はてなブログ開発ブログ) 国内情報

Discoverの最適化のポイントについて、SEO専門家の辻正浩氏が解説した。

毎月2億前後のDiscoverトラフィックを辻氏は見ているという。Discoverからのトラフィックは“水もの”で不安定なのだが、膨大なデータを毎週分析することでDiscoverからアクセスされやすくなるポイントを発見しており、共有してくれた。

次のような項目で解説は構成されている:

  • Google Discoverと相性が良いブログ

    • 頻繁に更新しているかどうか・定期的にアクセスする読者がいるかどうか
    • Discoverと相性の良いトピックを取り扱っているかどうか
    • 特定のトピックに特化しているかどうか
  • Discoverでアクセスを得るための3つのポイント

    • 良いサムネイルを設定する
    • 良いタイトルを設定する
    • あなたのブログとわかりやすいようにする

「これをやればDiscoverからのトラフィックが絶対に増える」と保証するわけではないが、感覚的に的を射ている施策が多いと感じた(筆者のブログもDiscoverトラフィックがそれなりにある。が、一定ではなく凸凹だ)。

繰り返すが、Discoverのトラフィックは安定していない。したがって過度な依存は危険だ。しかし、追加トラフィックとしてDiscoverをうまく使う工夫は推奨したい。

元記事では「こういうトピックはDiscover向き」などの具体的な例も示しているので、しっかり読んで辻氏のノウハウを取り入れてみよう。

★★★★★
  • Discoverがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

AIの普及で、「コンテンツギャップを埋めるSEO戦略」は廃れる
新たなアプローチが求められる (Jono Alderson on X) 海外情報

受賞歴もある著名なSEO専門家のユーノー・アルダーソン氏がXで次のように発言した:

人々はまだ理解していないようだが、あらゆるSEOツールが検索ボリュームありと報告するキーワードには、今後無限に(かつ増え続ける)「コンテンツ」が作られることになる。

競合より上位に立つために記事を書いて「隙間を埋める」時代は、ありがたいことに、もう終わった。

アルダーソン氏の発言は、AI生成コンテンツの台頭によるSEOの変化を示している。おそらく次のように解釈できるはずだ。

検索ボリュームのあるあらゆるキーワードを狙った記事をAIが無限に生成できるようになったため、次のような手法で上位を狙うやり方は、時代遅れになりつつある:

  • コンテンツの隙間を埋める
  • 競合記事を元に自サイトのコンテンツを改良する

やがて、あらゆるトピックが自動生成コンテンツで埋め尽くされるため、従来のSEO戦術だけではもはや差別化が難しくなる。

つまり、「単純に検索ボリュームに焦点を当て、対応するコンテンツをうまく作る」といった軸のSEOは、AIの普及で効果が持続しないというのだ。

こうした変化に対応するには、次のようなことを模索していく必要があるだろう:

  • 顧客ニーズを深掘りし、独自の洞察でニーズやペインに応えるコンテンツ作成フロー
  • 独自性やブランドの権威性の強化
  • 代替的な配信チャネルに焦点を当てた新たなアプローチ
★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグルがrobots.txtを無視するなんてことはありえない⁉︎ ほぼ100%サイト側に問題あり
検索結果に出ることはあってもクロールはしない (長山一石 on X) 国内情報

「robots.txtでクロールをブロックしたページがグーグル検索結果に表示されてしまう」事象について、JADEの長山氏(元グーグル社員)が次のように指摘した:

この投稿を見たサイバーエージェントの木村氏も同意している:

長山氏の投稿にもあるように、グーグルはrobots.txtに常に従う。なぜなら、robots.txtの指示は命令だからだ(それに対して、たとえばnofollowは参考情報なので、必ずしもグーグルが従うとは限らない)。robots.txtでブロックしているのにクロールされているとしたら、まずはサイト側の設定ミスを疑うほうが良い結果につながりそうだ。

ただし、robots.txtでブロックしたURLが検索結果に表示されることがある。これはグーグル検索の仕様だ。この場合、ページをクロールすることはないが、グーグルは「URLが存在すること」を知っているので状況によっては検索結果に表示する(ただし、クロールしておらずページの内容を知らないのでスニペットやタイトルリンクは表示しない)。詳細は技術ドキュメントを参照してほしい。

★★★★☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

2025年1月のオフィスアワー: 季節性のあるイベントページの扱い、サイトを移転する方法、サイトメインテナンス時の注意点など
WebSub、Page Annotationsなどマニアックな質問も (#Google検索オフィスアワー on YouTube) 国内情報

2025年最初のグーグル検索オフィスアワーが公開された。2024年最後の予定だったオフィスアワーは質問が集まらなかったため中止になっていた。2か月ぶりのオフィスアワーだ。

あんな氏が回答した質問は次のとおり:

  • ページがインデックスされない(9:18
  • websub(PubSubHubbub) の扱い(11:23
  • 季節性のあるイベントページの扱い(12:16
  • Page Annotations 機能(14:09
  • Google クローラーの IP アドレス(15:11
  • ウェブサイトのテーマに基準を設けているか(17:41
  • ダイナミックレンダリングはクローキングか(21:31
  • 404 エラーの用語解説ページが「ソフト404」(23:38
  • スパムとサイトの評判の不正使用(25:00
  • サイトを移転する方法(26:57
  • サイトメンテナンス時の注意点(503)(28:08
  • サイトがインデックス登録されない(29:25

個人的には、WebSub(PubSubHubbub)をグーグルが今もサポートしていることを知れてよかった。英語記事で導入されたばかりのPage Annotationsに関する質問が出たのも興味深い。とはいえ、これらは少々マニアックな内容なので知らなくてもまったく問題ない。

そのほかの質問には、多くのウェブ担当者にも参考になるものが含まれている。気になった質問の回答をチェックしよう。

★★★★★
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
用語集
Cookie / Discover / Googlebot / Googleアナリティクス / JavaScript / SEO / SERP / UX / X / nofollow / アクセシビリティ / インデックス / クエリ / クローキング / クローラー / クロール / スニペット / ドメイン名 / リンク / 外部リンク / 検索エンジン / 構造化データ / 被リンク

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