南米上空に「火の輪」出現へ、10月の金環日食で

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2019年12月、サウジアラビアで観測された日食をカメラで撮影する人々/Hamad I Mohammed/Reuters

2019年12月、サウジアラビアで観測された日食をカメラで撮影する人々/Hamad I Mohammed/Reuters

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)によると、南米上空で2日、金環日食による「炎の輪」が観測される。

金環日食は月が地球と太陽の間を通過する際に発生する。この時、月は地球軌道から最も遠い位置、もしくはそれに近い位置にあるため、皆既日食の場合のように太陽を完全にさえぎることはできず、太陽の炎の光が月の影を取り囲み、いわゆる「炎の輪」をつくり出す。

10月の金環日食は太平洋や大西洋、南極の上空で発生する見通し。ただし空が晴れていれば、太平洋南東部のラパ・ヌイ(イースター島)や、アルゼンチンやチリの一部地域に住む人も「炎の輪」現象を目にすることができるはずだ。

10月2日の金環日食の経路を示した図/NASA via CNN Newsource
10月2日の金環日食の経路を示した図/NASA via CNN Newsource

一方、ハワイや米領サモア、ブラジル、フィジー、フランス領ポリネシア、メキシコ、ニュージーランド、ピトケアン諸島、キリバス、トンガ、ウルグアイ、英領サウスジョージア島、フォークランド諸島などでは、三日月型の部分日食も観測される。

もしあなたが部分日食や金環日食の発生する場所にいて、これらの天体スペクタクルを観測するつもりなら、正式認定を受けた日食メガネや携帯型の太陽ビューアーを必ず持参しよう。有害な太陽光が完全に視界から消えることはありえず、肉眼で太陽を直視すれば目を痛める可能性がある。

タイム・アンド・デート・ドットコムによると、金環日食は米東部時間午後0時50分(日本時間3日午前1時50分)に始まり、午後4時39分(日本時間午前5時39分)に終了する。

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