目には目を。もはや交戦状態です。
バトンルージュ黒人射殺動画が衝撃を与えた翌日、ルイジアナ州でまた別の黒人男性が警官に射殺され恋人がその模様をライブ中継する事件が起こって全米が怒り狂った昨晩、ダラス市の抗議集会でスナイパーたちが警官を次々射殺する事件が起こりました。
警官11人が撃たれ、うち5人が死亡。
駐車場の2階に立て籠もった容疑者1名は、自動操縦ロボットで爆破され死亡しました。さらに容疑者3名は現行犯逮捕されました。
ダラス市警デイビッド・ブラウン署長が翌朝の記者会見で明らかにしたところによると、爆破された容疑者は警察が数時間に渡って自首するよう説得しましたが、「最近の警官による射殺には我慢ならない。白人、特に白人の警官を殺してやりたかった」と応じる気配を見せず、市民2人を巻き添えで負傷させるなどしていたそうです。
現場で容疑者たちは三角のポジションでライフルを構え、何人かは建物の高い位置から路上を狙っていました。殺された容疑者は「市内に爆弾を仕掛けた」と言っていましたが、警察が探しても、そういったものは見つからなかった模様です。
オバマ大統領はNATOサミット出席中のワルシャワから黒人射殺で遺憾の意を表明した数時間後、また緊急記者会見を開いて、「ダラス市警は平和的なデモの間、市民の安全を守るため警護していた。卑劣極まりない犯罪だ」と非難しました。大忙しです。
ニューアメリカファンデーションのPeter Singer氏は、「この種の爆破は今回が初めて。イラクで駐留兵がMarcbot使ったことはあるが」とツイートしています。
下記はダラス警察関連の過去のロボ。
ダラス警察が使ってるロボット(画像は去年の警察本部襲撃事件の際のもの pic.twitter.com/DIcrWcNg42
— JSF (@obiekt_JP) July 8, 2016
UPDATE: 爆殺された犯人は元アフガン駐留予備兵Micah Xavier Johnson。軍で射撃訓練を受けたプロで、自宅からは大量の武器、弾薬、ライフル、爆弾製造道具、防弾チョッキ、戦術プランが押収されました。警察発表によると、今回の警官射殺は「彼単独の犯行」とのことです。
NBC News' Jim Miklaszewski confirms that the dead Dallas shooter Micah Xavier Johnson served in the U.S. Army: pic.twitter.com/S49TUVJODW
— Tom Winter (@Tom_Winter) July 8, 2016
source: NYT
(satomi)