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準惑星ケレス“不思議な明るい点”は謎のまま NASA

» 2015年04月14日 12時16分 公開
[ITmedia]

 準惑星ケレスの表面に写った不思議な明るい点について、探査機「ドーン」が表面を調べたが、その正体はまだ分からないという。米航空宇宙局(NASA)が4月13日発表した。ドーンがさらにケレスに近づき、高解像度な写真を撮影するのを待つしかないようだ。

photo ドーンが接近中に撮影した謎の明るい点 NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA
photo 可視光と赤外線(右端)で撮影したケレス。上は「1」と呼んでいるエリア、下は「5」と呼んでいるエリア。1エリアの明るい点は周囲より温度が低いが、5エリアの明るい点は周囲と温度が変わらないようだ NASA/JPL-Caltech/UCLA/ASI/INAF

 ケレスは火星と木星の間にある小惑星帯(アステロイドベルト)で最大の天体(直径952キロ)。ドーンは3月6日、ケレスを周回する軌道に入り、1年半にわたって観測する計画だ。

 科学者の関心を引いたのは、ケレスの表面に写った明るい点だ。初期の観測データから調べたところ、ある明るい点は周囲より温度が低かった一方、周りと温度が変わらなかった明るい点もあった。原因が1つではない可能性を示しているが、詳しいことは分かっていない。

 「明るい点は科学者チームを引きつけ続けている。だが原因を特定するには、ドーンがケレスにより近づくまで待たなければならない」と科学者は述べている。

photo ケレスの表面を青(440ナノメートル)、緑(550ナノメートル)、赤外線(920ナノメートル)のフィルターを使って撮影し、合成して可視光の範囲で色を強調した画像。色の違いから、ケレスがさまざまな物質で構成されていることが分かるという NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA

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