アメリカ時間2月10日週に、GoogleはYouTube ショートにVeo 2を追加しました。
YouTube ショートとは、YouTube版のTikTok模倣競合サービスです。そしてVeo 2は、動画を生成するためのGoogleのAIツール。
アメリカ時間2月10日週から、そのAIを使ってYouTube ショート用のクリップをつくることができるようになりました。
この革新的で画期的な変化は、多くの人がスクロールしてとおり過ぎてしまう縦型動画に永久的な変化をもたらすでしょう。
※これらの機能は現在はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのユーザー向けにリリースされており、日本ではまだ利用できません。将来的にはさらに多くのユーザーに拡大される予定とのことです。
Veo 2の実力
発表された投稿によると、文章を入力するだけで、ショートに追加するクリップを作成できるようになったとのこと。
YouTubeのモバイルアプリでは、すでにスマホに保存されている映像を組み合わせたり、直接録画したりすることで、誰でもすぐにShortを作成できます。
そして、AIを使って恐ろしい映像を生成することもできるとのこと。投稿は以下のように問いかけています。
特定の映像素材が必要だが、適切な映像がない場合がありますよね?
テキストプロンプトを使うだけで、あなたの物語に完璧にフィットするビデオクリップを生成したり、まったく新しいコンテンツの世界をつくり出すことができます。
私は「まったく新しいコンテンツの世界」ほど魅力のない場所が思いつきません。そのフレーズだけで、デジタルの煉獄を連想させますから。
だから当然、私はこれを試してみたかったのです。
スマホのYouTubeアプリケーションを起動してみると、この機能は少し埋もれていることがわかりました。
クリップを作成するには、左下にある「Add」ボタンをクリックし、スマホの写真やビデオをクリックする代わりに、画面上部にある「Create」ボタンをタップする必要があります。その後、プロンプトを入力し、「作成」をタップします。
スクリーンショットを3枚。1枚目は「太陽系の惑星を食べ尽くす猫」と入力しているところ。2枚目はその例を4つ示している。3枚目は、猫が動いているところ。

4つのサムネイルが表示されるので、そのうちの1つをタップするとAIがクリップを生成してくれます。このクリップはタイムラインに追加されるので、ショート動画の他の部分に自由に編集できます。
何度か試してみましたが、主に猫が惑星を食べるシーン(実際に見たかったので)を試してみました。その結果は、猫や天文学的な観点からはあまり説得力のあるものではありませんでした。
むしろ、実際の動画映像というよりは、夢の中での記憶が薄れていくような感覚に近かったですが、説明した要素を含む動画は確かにできあがりました。
ショートの背景に設定

もう1つ、これらのビデオをショートのアニメーション背景として使う方法があります。
これを行うには、ツールバーの下向き矢印をタップして展開し、グリーンスクリーンオプションをタップして、写真の代わりにAIのマークをタップします。
先ほどと同じように、4つのサムネイルから選ぶことができます。選んだサムネイルはビデオになります。
正直に言って、これはAIの適切な使い方のように思えます。短命で使い捨ての動画に、同じく短命で使い捨ての視覚的な派手さを加えるための手段として。
ちなみに、YouTubeショートをフィードから非表示にする方法についての記事をうちも出していますし、インターネット上のほとんどのサイトも同じことをしているようです(なぜみんなショート動画を非表示にしたがるのか、少し気になるところです)。
Source: Google DeepMind , YouTube