豊田泰光氏が死去 プロ野球・西鉄黄金期支える
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勝負強い打撃で西鉄ライオンズ(現西武)の黄金時代を支え、独自の野球評論でも活躍した豊田泰光(とよだ・やすみつ)氏が14日午後10時41分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。81歳だった。喪主は妻、峯子さん。
1935年、茨城県生まれ。53年に西鉄に入団、当時の高卒新人記録となる27本塁打をマークし新人王に。56年には3割2分5厘でパ・リーグの首位打者に輝いた。56~58年の3年連続日本一に遊撃手として貢献。大舞台に強く、オールスターでも3割2分1厘の打率を残した。
通算17年で1699安打、263本塁打、打率2割7分7厘。現役引退後は辛口解説でも人気を博した。本紙朝刊スポーツ面の「チェンジアップ」は足かけ16年の長寿コラムとなった。プロ野球のOBクラブの設立に尽力、バットの原材料のアオダモ植樹活動にも取り組んだ。2006年に野球殿堂入りした。