JR貨物、東日本大震災で被災した全駅が復旧へ
日本貨物鉄道(JR貨物)は6日、東日本大震災の影響で停止していた宮城県内の2駅の営業を近く再開すると発表した。関係会社の仙台臨海鉄道(仙台市)の仙台北港駅で7日から石油製品の輸送を再開する。また10月9日には日本製紙の石巻工場に隣接する石巻港駅(宮城県石巻市)も営業を再開。これにより被災したJR貨物のすべての駅の復旧が完了する。
3月に生産を再開したJX日鉱日石エネルギーの仙台製油所(仙台市)に隣接する仙台北港駅では、盛岡貨物ターミナル駅(盛岡市)との間で1日2往復、郡山駅(福島県郡山市)との間で同1往復の石油製品輸送列車を運行する。輸送力は1日あたり約2000トン規模になるという。
また石巻港駅では仙台貨物ターミナル駅(仙台市)との間で1日3往復のコンテナ列車を運行。そのうち1往復については災害廃棄物の専用列車として運転する予定だ。