推しにいくら使う? 年間10万円以上が2割、読者調査
推ししか勝たん 日経読者調査

日本経済新聞は好きなアイドルやキャラクターを応援する「推し活」に関する読者アンケート調査を実施した。推しがいる人に推し活につかう年間の総額をたずねたところ、「10万円以上」と回答したのは全体の20.8%だった。30代以下の男女に限ると30.4%に達した。40代以上は14.4%にとどまった。
30代以下の平均使用金額は約19万2000円だった。40代以上(約7万1000円)の2.7倍だった。推し活の具体的な内容で「グッズ購入」と答えたのは30代以下が75.3%、40代以上は44.7%と大きな差があった。
調査は3月3〜5日、日経リサーチと共同で実施した。日経電子版の購読に必要な「日経ID」の所有者を対象にした。16〜70歳の男女398人から回答が集まった。

現在、推しが「いる」と答えた人は55.5%だった。「過去にいたが、現在はいない」人も含めて推しがいた経験がある人は7割を超えた。
推しがいた経験がある人を年代別にみると20代以下が88.9%と最も高く、30〜50代はいずれも8割弱だった。60代以上は60.3%だった。若い年代ほど推し経験があることがわかった。
現在の推しのジャンルをたずねると、「俳優・女優・タレント」(34.8%)が最多。「ミュージシャン・バンド」(29.4%)、「アニメや漫画の登場人物・キャラクター」(27.1%)、「国内アイドル」(25.3%)も多かった。

具体名の自由記述では「ちいかわ」(30代男性や50代女性)や「Snow Man」(20代以下女性)などが挙がった。「大谷翔平」(50代男性)や「浦和レッズ」(40代男性)などスポーツ選手やチームを推す人も複数いた。
インフレでも推し活にかける金額を維持するとの回答が8割を超えた。物価高が推し活に「影響はない」と答えた人は64.7%だった。推し活への支出は維持しつつ、その他の支出を減らすとの回答は19.9%だった。
推し活に求めるものを聞くと「癒やされること」(66%)、「仕事や勉強、生活のモチベーション」(53.4%)、「ストレス発散」(45.6%)などの声が上がった。「恋愛のような感情を持てること」は12.9%だった。

過去に推しがいた人に「卒業」した理由について自由記述でたずねた。推しメンバーのグループからの卒業や脱退を挙げる声が複数あった。就職や結婚、子育てなどライフスタイルの変化により時間が取れなくなったとの回答も男女問わずあった。
「推しているアイドルが増えすぎて、時間とお金の都合で絞った」(20代以下女性)や、「何も変わらない現実にふと気がついた」(40代男性)などの声も上がった。
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