[速報]オラクル、Oracleデータベースの遠隔バックアップサービスをクラウドで提供へ~Oracle OpenWorld 2013

2013年9月23日

米オラクル主催のイベント「Oracle OpenWorld 2013」がサンフランシスコで開幕しました。

最初の基調講演に登壇したCEOのラリー・エリソン氏は、In-Memoryオプションに続いてデータベースのバックアップ用アプライアンスと、そのクラウドサービスを発表します。

(本記事は「[速報]オラクル、Oracle 12cにインメモリとカラム型データベースの追加機能を発表~Oracle OpenWorld 2013」の続きです)

データベースのバックアップ、リカバリ機器を発表

今夜最後の発表は「Oracle Database Backup, Logging, Recovery Appliance」だ。これが本当に製品の名前なんだよ(笑)。

fig

Oracle Database Backup, Logging, Recovery Applianceは、データベースをバックアップし、トランザクションログを保存しておくことで、データベースのリカバリーを行える。

何千ものデータベースが稼働していたとして、トランザクションログをアプライアンスに送る。万が一稼働中のデータベースが失われたときには、バックアップとともにログがあるため、最後のトランザクションの時点までデータを失うことはない。

fig

Oracle Public Cloudでサービスとしても提供

このバックアップアプライアンスは稼働中のデータベースと高速なネットワークで接続する必要はない。つまり、クラウドに置いていてもいい。

もちろん数万ものデータベースにも対応するスケーラビリティがあり、x86サーバのデータベースでも、ExadataでもIBM pシリーズでも、すべてのOracleデータベースに対応し、テープにアーカイブすることもできる。

fig

これをOracle Public Cloudでサービスとしても提供する。世界のどこにあるデータベースでも、バックアップ、ロギング、リカバリーをすることができるのだ。

オンサイトでも、クラウドでも、どちらを選択することもできる。

汎用サーバと目的特化型サーバの組み合わせ

数年前から、Exadataをはじめとする目的特化型のマシンを皆さんは目にしてきた。

ハードウェアとソフトウェアを組み合わせることにより、汎用型のサーバよりも、より高速で、信頼性があり、しかも大事な点としてより安く、データベース処理を実現できる。

クラウドのデータセンターでコアとなってきたサーバは、Intelサーバ、あるいはコモディティサーバなどと呼ばれ、そこに仮想化とLinuxOSを導入し、高速なイーサネットで接続したものだ。

ここに、データベースの性能、コスト、バックアップといった目的特化型のマシンを組み合わせていく。これがオラクルの考える将来のデータセンターの姿だ。

fig

Oracle OpenWorld 2013 / JavaOne 2013

あわせて読みたい

Oracle Database RDB データベース Oracle SaaS




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本


pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy