寝台券の闇売買…購入枚数制限で防げ(1941年9月16日)
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寝台券売買が無くなったら、今度は報酬を貰って寝台券を買うのを商売とする新手の出現だ。私は老主人の出張のため寝台券を買い求めに月に2、3回上野駅に行くのですが、早朝駅の扉が開くのを待って1番に入っても必ず男3人女4人で毎度同じ顔の連中が既に1番から7番までの席をとっているのです。数ケ月前から同じことが繰り返されているのは全く不思議です。
近頃青森行の2等寝台券は午後7時と同9時40分を合して僅かに30枚内外しかなく、1人3枚までと制限しています。それがもし毎日7人分21枚が彼等の手に渡るとすれば、毎朝大勢立並んでいる者の大部分は気の毒にも買えないことになっている訳です。これは誠によろしくないことと思います。断然改めて頂きたいものです。(浅草)(1941年9月16日)
※東京本社版の投書の字体を改め、
表現などは当時のまま掲載しています。