スペースデブリ(宇宙のごみ、以下、デブリ)除去の商業サービスで世界のトップを走るアストロスケールホールディングス。同社は既存デブリの除去だけでなく、「運用終了後衛星の除去」「寿命延長」「観測・点検」といった軌道上サービスも手掛ける。2026年度以降、世界初となる商業デブリ除去に挑む。(聞き手は内田 泰=日経クロステック/日経エレクトロニクス) 今では東南アジア、アフリカ、中南米の国々にも宇宙庁や宇宙機関ができ、自国の衛星を既に持っているか、持とうとしています。交通管制や災害監視、通信・放送、安全保障、農業や医療系のアプリケーションもどんどん増えています。民間企業の参入が加速度的に増え、衛星の打ち上げ数が加速しています 問題なのは、衛星軌道上にはデブリが秒速7~8kmという超高速で、いろんな方向に飛んでいることです。加えて、宇宙には国境がなく、1つの領域を世界の約200カ国で使っているので、
