橘樹神社(たちばなじんじゃ)は神奈川県川崎市高津区子母口(旧武蔵国橘樹郡橘樹郷子母口村、橘村大字子母口)にある神社。日本武尊、弟橘媛を祀る。明治以降の社格は村社。近隣に橘樹郡衙が置かれていたと推定される地域にあることから、かつて橘樹郡の総社であったと考えられている[1]。 古くからの子母口村の鎮守で、日本武尊と弟橘媛の男女2躯の神体を祀り、かつては立花社ともいわれていた。 社伝によると「日本武尊東征の際海が荒れ、弟橘媛はその身を投じ海を鎮た。やがて入水した媛の御衣・御冠の具だけがこの地に漂着した。」とある。また古事記でも「かれ七日ありて後に、其の后の御櫛海辺によりたりき。すなわち、その櫛を取りて御陵を作りて治め置きき」と伝えられている。 この社伝と古事記の記述とが結びつき、近くの子母口富士見台の高台にある「富士見台古墳」は、一説には弟橘媛の「御陵」であるとも伝えられているが、史料がなく具体
