7月末から8月頭にかけて、携帯電話会社主要3社の決算が出そろった。NTTドコモが4年ぶりの増収増益を達成するなど、各社共に好調な決算を発表している。一方で、国内の携帯電話事業を見るとソフトバンクが40万件を超える純減を記録するなど不調が目立っている。各社の決算内容から、足元で起きている変化を確認してみよう。 4年ぶりに増収増益を実現したNTTドコモ LTEのインフラ整備が一段落。NTTドコモがiPhoneの提供を開始し、高額キャッシュバック合戦への批判が収束したことから、主要3キャリア間の差別化要素がなくなった。その結果、競争がこう着状態にあるといわれる昨今だ。だがそうした状況下にありながらも、主要3キャリアの動向には、確実に変化が起きている。 その変化が分かるのが、携帯電話主要3社の決算内容である。7月末から8月頭にかけてNTTドコモ、ソフトバンク、KDDIがそれぞれ決算を発表したが、そ
