[東京 9日 ロイター] ルネサスエレクトロニクス<6723.T>は9日、2012年3月期の連結純損益が626億円の赤字(前の期は1150億円の赤字)になったと発表した。東日本大震災、タイ洪水、欧州や中国を中心とした市況悪化などに伴う売り上げ減が響いた。 トムソン・ロイター・エスティメーツによるアナリスト4人の予想平均値は605億円の赤字。1月時点での会社側の予想は570億円の赤字で、実績は予想よりも赤字幅が拡大した。会見した赤尾泰社長は「第4・四半期(1―3月期)は売上高がほぼ想定通りだったが、営業損益は生産減に伴い想定を下回った」と説明した。 営業損益は567億円の赤字(同145億円の黒字)となった。会社予想は480億円の赤字だった。研究開発費の効率化や販売管理費の削減などコスト圧縮を実施したものの、売り上げ減による利益の減少を補うまでには至らなかった。 売上高は前の期に比べ22.4%
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