多くのユーザーが日常的に用いる「エンジンを掛ける」という表現。 しかし、よくよく考えてみると、なぜ「エンジン」に対して「掛ける」という表現を用いるのでしょうか。 通常、「掛ける」という言葉でイメージされるのは「あるものを、ほかのあるものの1点に留め置くこと」、要するに「引っ掛ける」という動作です。 一方、エンジンを始動するという意味で「エンジンを掛ける」という表現を用いるのは、日本全国で見られるごく一般的な表現です。 しかし、実際には、エンジンを始動する際にそうした動作をおこなうことはありません。 にもかかわらず、「エンジンを掛ける」という表現が一般に浸透しているのでしょうか。 「掛ける」という言葉の意味を辞書で引くと、非常に多くの用例を見ることができますが、「エンジンを掛ける」に該当するものは「道具や機械などに働きかけて、動作させる」のように説明されています。 ただ、この説明は「エンジン
