日本維新の会の吉村洋文代表=1日午後、大阪市北区(彦野公太朗撮影)来夏の参院選改選1人区を巡り、日本維新の会が提案している「予備選」が党内で波紋を呼んでいる。勝者を野党候補として一本化する予備選は「打倒自民党」に資するとの声が上がる一方、維新の金城湯池の関西以外では事実上の撤退を強いられるとの懸念がある。基本政策が異なる立憲民主党との「談合」と見なされれば岩盤支持層を失いかねず、かつて経験した維新分裂の芽となる可能性も否定できない。 参院選では与野党で激戦となる32の1人区が勝敗を分ける。維新の吉村洋文代表は8日のフジテレビ番組で、予備選素案を来年の通常国会開会までにまとめ、他の野党に提示する方針を明らかにした。同じ番組に出演していた立民の野田佳彦代表も「十分に考えを聞いてわれわれも提案しながら、候補者一本化を早期に実現したい」と歓迎した。 これを受け維新の岩谷良平幹事長は9日の記者会見で
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