この画像を大きなサイズで見る 計画通り2030年代に人類が火星に降り立つことになるのなら、生存するためにできる限りの自給自足が不可欠であることは間違いない。巨大な荷物を持っていくことなどできないのだから。火星には有用な鉱物のほか、氷や水が存在する可能性もあるが、一番の問題は酸素である。 当然、NASAにもこうした問題意識はあり、現在地球に頼ることなく火星で酸素を作れるか実験している最中だ。その革新的な方法とは、微生物や藻類に火星の土壌を燃料として利用してもらい、宇宙飛行士に酸素を供給するというものだ。 NASAは米インディアナ州グリーンビルに拠点を構えるテクショット社と提携し、”マーズ・ルーム”という火星環境を模した部屋の中でこの手法を開発している。この部屋では、火星の大気圧や日中の温度変化、表面に当たる太陽の放射線をシミュレートすることができる。 この画像を大きなサイズで見る 実験では、
