こんなに盛り上がらない都知事選は珍しい。なぜ盛り上がらないのか? 一つの原因は細川護熙元首相にある。細川氏が丁々発止の議論から逃げているからだ。 顕著な例は公示直前に記者クラブが予定していた共同記者会見だ。この会見を「時間の都合がつかない」という理由で細川陣営が断ってきた。それ以降も当然地上波やBS各局は主要候補者による共同討論会を企画しているが、全部細川陣営が断っているという。だから一体細川氏が何を伝えたいのか、何を問題と考えているのかがわからない。 共同討論会があれば、お互いの主要候補者が突っ込みあい、討論していくなかで問題点が浮かび上がってくる。その候補者が東京都政で何をやろうとしているのか、あるいは候補者同士の政策的にぶつかるポイントや、お互いの候補の主張の優劣がわかることで、否応なく都知事選は盛り上がる。ところがまったくそれが行われていない。それはもっぱら細川陣営が共同討論会を嫌
