今生塾は、不登校の子どもの居場所になる私塾として始まり、三年前にNPO法人になった。受け入れるのは小学生から高校生まで、いじめやアレルギー、障害などの事情で学校に通えなくなったり、通うのを拒否したりした子どもたち。自然の中での遊びや読書などをして過ごす。決まった学習計画はなく通う日数もまちまちだ。 前橋市の鈴木和希さん(26)=仮名=は、中学一年の二学期から不登校になり、行政の適応指導教室に通った後、今生塾に入った。小学校から偏食や過呼吸で悩み、中学校では部活の厳しさや友達から心無い言葉を受けたこともきっかけで、不登校になった。学校に行かない決定的な理由はなかったが「プレッシャーもあったと思う」と振り返る。