前回、前々回では、部下が上司に対して行うコーチングアップに重要なスキルをご説明してきました。 今回は、「報連相のスキル」「提案のスキル」をご紹介しましょう。 アリバイづくりのような “報告”をしてはいけない 【ポイント】上司の立場になって伝える 「報連相」とは「報告」「連絡」「相談」のことですが、組織のなかでの上司と部下のコミュニケーションを図るスキルとして、管理職研修などでよく取り上げられていますので、ご承知の方が多いと思います。 英語では、上司・部下関係のことを、「レポート」という場合があります。つまり、「ミスターAはミスターBの部下だ」というのは、「Mr. A reports to Mr. B」と表現されます。「reports」つまり「報告」をするという関係ということです。この言葉からも、「報告」をするかどうかというのが上司・部下関係のベースになっているといえるでしょう。 コーチング