がれき訴訟・北九州原告団が仙台で会見 村井知事「残念」 宮城県石巻市の震災がれきを北九州市が引き受ける広域処理をめぐり精神的苦痛を受けたとして、北九州市と宮城県に約1500万円の損害賠償を求め提訴した北九州市民ら原告団は30日、宮城県庁で記者会見し「北九州市への処理委託は違法」と訴えた。 原告団は、宮城県が石巻地区(石巻市、女川町、東松島市)のがれき685万トンの処理委託契約を鹿島東北支店などの共同企業体(JV)と締結したにもかかわらず、同じがれきを北九州市に処理委託することは「二重契約に当たる」と主張。処理費は国が全額負担することを指摘し「国の交付金を二重取りする詐欺行為だ」と批判した。 提訴に対し、村井嘉浩知事は同日の定例記者会見で「訴訟は残念。北九州市民の代表である市長も市議会も受け入れるべきだと判断しており、受け入れは市民の総意だと思っている」と述べた。