観光戦略実行推進会議で発言する菅義偉官房長官(手前)=首相官邸で2019年12月10日午後5時29分、宮間俊樹撮影 菅義偉官房長官が打ち出した「世界レベルのホテルを全国50カ所程度新設する」との方針に疑問の声が上がっている。政府による長期の低利融資である「財政投融資」(財投)を活用するといい、ネット上では「被災地の復興が先では」「金持ち外国人優先の政策だ」などの批判が噴出。効果を疑問視する専門家も出てきた。 菅氏は7日、2016年の熊本地震の被災現場などを視察した後、「日本は世界レベルのホテルが不足していると言われており、各地に世界レベルのホテルを50カ所程度、新設することを目指している」と述べた。記者団に「震災からの復旧復興にとどまらず、地震発生前以上に地域経済を活性化することが重要だ」と指摘したうえで、明らかにした。今月決定した経済対策の一環として、ホテル整備に財投を活用し、日本政策投
