解説 陰陵泉穴は膝の下で、脛骨の内側に取穴します。脛骨は膝のところで少し膨らんでおり、その内側の膨らみ（脛骨内側顆）に陰陵泉穴が位置します。 わかりにくいときには、座って膝を立てた状態で、脛骨の内側を指でさすって上に進んでいくと、自然と止まるところがありますので、そこを陰陵泉穴として取穴するのが良いでしょう。 「陵」には突起している物という意味があり、脛骨内側縁の突起の下で、陥凹中にあり水の溢れる深い泉を例えてこの「陰陵泉」という名前がついたといわれています。 『十四経発揮』：膝の下の内側、輔骨の下陥中に在り。足を伸べて之を取る 『甲乙経』：膝の下の内側、輔骨の下の陥なる者の中に在り。足を伸べて之を得。足の太陰の脈の入る所也、合と為す 『霊枢』：輔骨の下陥なる者の中也、伸べて之を得、合と為す 輔骨は脛骨のことを指しています。 陰陵泉穴は脾経の合穴とされています。合穴は「逆気して泄するを主る