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1月半ばに、独り暮らしだった父(84)が遠く離れた実家の自室で倒れて亡くなっているのが見つかった。死後1週間経っていた。 1週間前から嫌な予感がしていた。朝方目を覚ますと、寝室のドアが大きく開いて廊下の電気がついていたことがあったのだ。大寒の最中、ドアを閉めずに寝ることなどあり得ない。寒い空気がひんやりと寝室に流れ込んでいた。誰が開けたんだろう。この家には私しかいないのに。 その時にもう私の心は父の死を知っていたように思う。 父は名にちなんで自分のモノに「chika」と書いていた。本人をそう呼んだことはないけれど、私はSNSでユニークな父のことを書くときに「チカさん」と書いていた。それに従って、ここからは父のことをチカさんと書いていく。 2020年夏、姥捨山に私を捨てて、と母は言ったチカさんが独り暮らしになったのは、2020年夏に母(82)が熱中症で倒れてからだ。母は2020年の年初から、
3年前の記事が読まれ続けているということは、「3年前から社会の状況が変わっていない」ということではないかと思います。 昨年くらいから世間は少し「生理ブーム」で、生理をテーマにしたマンガが注目されたり生理にフォーカスした百貨店の売り場が世間を賑わせたり、若手起業家が生理に着目した製品を開発したりユニチャームや花王の生理キャンペーンが注目されたりしました。 ようやくかよ…というのが私の感想です。太古の昔から女性にあった生理が西暦も2020年になろうという今、ようやく人々の口に上り始めたのです。 しかしこの生理ブームを横目で見ながら私は思っていたのです。 「私、生理ないしな…」 3年前に閉経を迎えた私は生理がないので、乗ろうと思ってももうブームには乗れません。しかし「更年期ブーム」はこれからも来そうにないのです。なぜならそこには「毎月の経血」や「生理ナプキン」といったわかりやすい現象やプロダクト
気がついたのは2か月後くらいでした。「あれ? 先月、生理来てなくない?」 13歳のときに月経がはじまって以来、欠かすことなくログをつけてきました。そういう教育がちょうど中学校でなされ「エンジェルメモ」なる月経ログ手帳をもらったからです。 思えば、あれが生涯で初めてのライフログだったのだな。しかも37年の長きにわたり、私は欠かさずつけ続けてきたのです。すごいよね。 そう、ガジェット男子が「ライフログ、ライフログ」と言い始めるずうっと前、それこそ私の78歳の母が若かりし頃から、女性は「月経の日」と「基礎体温」を密かにつけ続けてきたのです。 子どもには甘くて毒々しくさえ感じられる、粉っぽい化粧品の匂いが染みついた鏡台の奥深くに隠された母の手帳を見つけて、私は生まれて初めて「秘密」という言葉の意味を知ったのでした。 ** 果たして、私の月経はそれから来る気配がありません。2017年4月をもって、私
50歳になったことを機会にこの連載を書き始めようと決めたとき、まず一番目に大きくメモしたのは「今の立場は自らの意志でつくってきたものではない」という一文でした。 この言葉には2つの意味があります。 ひとつは「"都会でキラキラおしゃれに仕事をしてる独身キャリアウーマン"になりたくてなったわけじゃない」という意味。 もうひとつは「求められなければここにはいない」という意味です。 私は(たまたま今は)都心に住んで(たまたま今は)都心の会社にフルタイムで勤める(たまたま)独身の50歳女性ですが、このスペックだけで「キャリアウーマンなんですねぇ」と言われてしまうことがあります。 キャリアウーマン…って、何でしたっけ? キャリア-ウーマンcreer woman 職業を持った女性。多くは、熟練した職業経験を持ち、第一線で働いている女性の意にいう。(小学館 精選版 日本国語大辞典)うん、確かに職業はもって
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