前回は、Cyrus IMAPを使った実際のIMAPサーバの構築について解説しました。今回は、再びクライアント側の話に戻り、実際のプロトコルのやり取りについて解説していきます。 IMAP4では、受信したメッセージはIMAP4サーバに保存されます。メーラは接続時にIMAP4サーバから各種情報(フォルダ一覧、メッセージのヘッダ情報、メッセージのボディなど)を取得しますが、毎回これらの情報すべてを取得していては、通信時間=待ち時間が長くなり、使い勝手が悪くなってしまいます。そこで、メーラはローカルのハードディスクに前回の情報をキャッシュしておき、前回の通信から変更のあった部分=差分だけを取得することで通信量を削減します。また、オフライン時に行った削除/移動/コピーなどの処理をサーバ側に反映させる処理も行います。この差分情報の取得とオフライン処理の反映をまとめて同期処理と呼びます。IMAP4プロトコ
