・「投資とは、経済成長に賭けることだ」という前提は、力の入りすぎ? ・簡単な数値例 ・マーケットをどれだけ信じるか 力の入りすぎ… 多くの投資書籍を読んだり、セミナーを聞いたりしていて、思わず「訂正」を入れたくなることがある。 それは、著者や講師が「投資とは、経済成長に賭けることだ」とでも言いたげな前提で、自説を述べるからだ。実際に勧められる行動は、「投資をやってみましょう」という話なので、たいてい結論には賛成だから、目くじらを立てるほどのことではないのだが、話者の「前提にある勘違い」はやはり気になる。 たとえば、「世界経済は、まだまだ成長するので、国際分散投資で儲かるはずだ」とか、「新興国は、これからしばらく高い成長率が見込めるので、新興国に投資するファンドを持とう」とか、「資本主義というシステムの繁栄を信じて投資しましょう」とか、あるいは、バージョンの異なる話では、「東証一部には成長が
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