幅広い背板(tergite、背面の外骨格)が三葉状に分かれ、表面に大小のこぶをもつことが特徴的なアースロプレウラ類のヤスデである[17][22][20]。巨大節足動物として有名な古生物であるが、整った化石標本は希少のうえ、体の前後と腹面構造を良好に出揃ったものは更に少ないため、一部の特徴、特に前方の構造や背板と脚の対応関係は長らく復元しにくかった[17][2][23]。知られる外骨格の化石標本は、大きさに反して厚さが2mmで異様に薄いが、これは脱皮殻[24]で元の外骨格はより分厚く頑丈だったと思われ、また脱皮殻自体も薄さに反してある程度の硬度を保つとされる(後述参照)[2][4]。 アースロプレウラの前方領域の形態 アースロプレウラの頭部化石 アースロプレウラの頭部は平たい円盤状で、その左右の窪みから短い眼柄の付いた側眼が突き出している。腹面の前縁部は左右2枚の外骨格 (ventral s
