映像を作るとき、誰が見るのかを考えることは基礎中の基礎。それは他人に見せることを前提にしたあらゆる創作について同じだろう。その視点は自分がどんな映像を作るのが得意かの判断基準でもある。例えば、50代を対象にした商品のプロモーションビデオを作るときに「10代の感性を入れてみました」とやっちゃったら、たいてい失敗する。今、テレビや新聞のほとんどの広告が年寄りを対象にしていることを考えると、若い、斬新な考え方を披露するのは、商売上得策ではないかもしれない、と先日ふと思った。 きっかけはこれから頑張っていきたいという20代のモデル/女優さんと会ったこと。女優さんの卵~雛だった。その女性が今後活躍出来る場があるかどうかを考えたとき、僕はなんとなく「う~~~ん」としか思えなかった。 だって20代じゃ、金持ってる40以上の女性の共感を得るのは難しい。そして今の20代以下は購買力もなく人数も少ない。もはや