無料セミナーやネット記事など、ほしい情報を気軽に入手できる機会が広まった。うまく活用できれば良いが、一歩間違えるとトンデモないことになりかねない。特に「自分は大丈夫!」と過信しがちな企業の経営層に注意したい。 最近の経営者は、昔に比べてIT系の知識に詳しい。自らスマホを駆使し、アプリを活用してビジネスに生かしている。この事自体はとても喜ばしい。しかし、そのことに過信して傲慢になっている方も増えつつある。情報セキュリティの分野に対しても同様だ。そこで今回は、実例を踏まえて企業の経営者を焦点にしたアドバイスをお届けしたい。 社長がセキュリティセミナーに 先日のこと、筆者はA社の社長室に呼ばれた。早速訪れると社長はこう話された。 「昨日、社長会の友人に誘われて内部犯罪対策セミナーに参加したが、そこで紹介された○○というシステムは、すばらしいじゃないか! 費用はやや高いが、わが社に導入できなくもな
