文:北林のぶお、写真:斉藤順子 森田真生(もりた・まさお)独立研究者 1985年東京都生まれ。2歳から10歳までアメリカで過ごした。東京大学の文科二類に入学し、さらにロボット工学を学ぶ。先輩や友人から教えられた数学の面白さを再確認し、理学部数学科に転向した。大学卒業後に独立。現在は京都に拠点を構えて在野で研究活動を続けるかたわら、国内外で「数学の演奏会」「大人のための数学講座」などのライブ活動を行っている。2015年のデビュー作『数学する身体』(新潮社)で小林秀雄賞を最年少で受賞。編著に岡潔著『数学する人生』(新潮社)。数学と言語というテーマによる『新潮』での連載をまとめた新刊は来年にも刊行予定。 アリになることで、自分が何者かがわかる ――初めての絵本。ふだん書かれる文章との違いはありましたか? 僕自身も絵本のつくり方を全然知らなかったのですが、いきなり絵本のテキストを書くわけじゃないん
