出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一平 安代(いちのひら やすよ、延宝8年4月19日(1680年5月17日) - 享保13年11月28日(1728年12月28日))は江戸時代の薩摩国の刀工である。新刀最上作にして大業物。
御紋正清と同じく、享保6年(1721年)、八代将軍徳川吉宗の命により江戸にて作刀、その出来のよさから茎に葵一葉紋を切ることを許される。その後主馬首を受領。作柄としては、地金板目が良くつむ、刃文は広直刃など焼く。荒錵がつき華やかな作風。重要文化財、重要美術品の刀がある。
- 刀 銘主馬首一平安代敬白云々トアリ
- 重要文化財(旧国宝、1914年4月12日指定)、宮坂神社(鹿児島県鹿児島市)旧蔵、第二次世界大戦後、アメリカ合衆国軍に没収され[1]、所在不明[2]。
波平由紀靖著「薩摩刀匂えり」(郁朋社・2004年8月)
- ^ 鹿児島県神社庁 - 宮坂神社 - 由緒
- ^ 文化庁「国指定文化財(美術工芸品)の所在確認調査の概要(第1次取りまとめ)について(平成26年7月4日)」)