八丁町
八丁町 | |
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八丁味噌の味噌蔵。路地の右側が八丁町。 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 愛知県 |
市町村 | 岡崎市 |
地区 | 本庁地区 |
町名制定 | 2022年(令和4年)12月26日 |
人口 | |
• 合計 | 2人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
444-0925[2] |
市外局番 | 0564(岡崎MA)[3] |
ナンバープレート | 岡崎 |
八丁町(はっちょうちょう)は、愛知県岡崎市の町名。2022年12月26日、八帖町から、八丁味噌メーカー2社の「合資会社八丁味噌」(カクキュー)と「まるや八丁味噌」が立地する敷地が「八丁町」として分離されて成立した[5]。
地理
[編集]岡崎市西部に位置する。八帖町のうち、下記の区域が分離され、「八丁町」として新たに制定された[6]。分離される面積は計約2万8400平方メートルで、八帖町全体の約2割に当たる[7]。
- 八帖町字大通
- 20の4、21、24の4、44の1、44の3から44の5まで、44の7、44の12、44の13、44の19、44の20、45の1
- 八帖町字往還通
- 38、52の1、52の2、53、54の2、63、63の2、64の2、69、69の2、93、93の3、94、95の2、95の3、96の4、97の1、98の1、107から109まで、112から115まで、117、151から154まで、159の2
岡崎城から八丁(約870メートル)の場所にある八丁村で古くより味噌が作られていたことが「八丁味噌」の名前の由来の主たる説とされる[8]。職能ごとに村が8か町に分かれていたためとの説もある[9]。
河川
[編集]- 矢作川
- 早川
世帯数と人口
[編集]2023年(令和5年)2月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
八丁町 | 1世帯 | 2人 |
人口の変遷
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
小・中学校の学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[10]。また、公立高等学校に通う場合の学区は以下の通りとなる[11]。
番・番地等 | 小学校 | 中学校 | 高等学校 |
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全域 | 岡崎市立連尺小学校 | 岡崎市立城北中学校 | 三河学区 |
歴史
[編集]はっちょうむら 八帖村 | |
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廃止日 | 1889年10月1日 |
廃止理由 |
新設合併 岡崎横町、岡崎亀井町、岡崎久右衛門町、岡崎魚町、岡崎康生町、岡崎材木町、岡崎十王町、岡崎松本町、岡崎上肴町、岡崎伝馬町、岡崎田町、岡崎唐沢町、岡崎島町、岡崎投町、岡崎能見町、岡崎八幡町、岡崎板屋町、岡崎福寿町、岡崎門前町、岡崎祐金町、岡崎裏町、岡崎両町、岡崎連尺町、岡崎六地蔵町、岡崎籠田町、菅生村、中村、梅園村、八帖村、六供村 → 岡崎町 |
現在の自治体 | 岡崎市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 中部地方、東海地方 |
都道府県 | 愛知県 |
郡 | 額田郡 |
八帖村役場 | |
所在地 | 愛知県額田郡八帖村 |
ウィキプロジェクト |
額田郡八帖村の一部を前身とする。
2017年12月15日、農林水産省は、県内39社の業者から成る「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」[12]を八丁味噌の生産者団体として地理的表示(GI)に登録した[13]。組合員ではない岡崎の「カクキュー」「まるや八丁味噌」の2社は除外された[14]。2021年9月17日、まるや八丁味噌は、農林水産省に登録取り消しを求めて東京地裁に提訴するが[15][16]、2022年6月28日、同地裁は訴えを退け、「八丁味噌の製造地域は昭和初期には県全域に及び、社会でも認知されていた」と認定した[17]。
こうした背景から、岡崎市は、GI制度の枠組みから外れた2社を支援することを目的として、2022年12月26日、八帖町の一部(まるや八丁味噌とカクキューの敷地)の町名表記を「八丁町」に変更した[6][7]。
2024年3月6日、最高裁はまるや八丁味噌の上告を棄却し、同社の敗訴が確定した[18]。
交通
[編集]道路
[編集]施設
[編集]ギャラリー
[編集]-
旧東海道を挟んで向かい合うように建つまるや八丁味噌(左)とカクキュー(右)。1925年撮影。
-
1920年代のまるや八丁味噌
-
早川家味噌工場(現・合資会社八丁味噌)。1910年撮影。
-
まるや八丁味噌の味噌蔵
-
合資会社八丁味噌本社
その他
[編集]日本郵便
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “支所・町別人口・世帯集計表(各月1日現在)”. 岡崎市(統計ポータルサイト) (2023年2月1日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ a b “郵便番号検索 愛知県岡崎市の郵便番号一覧”. 日本郵便. 2023年2月8日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年5月19日閲覧。
- ^ “愛知県岡崎市の町丁・字一覧”. 人口統計ラボ. 2019年5月19日閲覧。
- ^ 川瀬慎一朗 (2022年12月21日). “愛知県岡崎市八帖町が「八丁町」に 市議会可決、みそメーカー支援”. 毎日新聞. 2022年12月22日閲覧。
- ^ a b “地理的表示保護制度の見直し支援に係る八帖町の一部の町名変更について”. 岡崎市 (2022年11月18日). 2022年12月26日閲覧。
- ^ a b 杉山果奈美 (2022年12月8日). “みそ老舗だけ町名変更!? 愛知県岡崎市「八帖町」→「八丁町」に”. 中日新聞 2022年12月9日閲覧。
- ^ 横田沙貴 (2022年11月23日). “八丁味噌2社は「八丁町」に 12月市議会に町名変更案を提出”. エフエムEGAO. 東海愛知新聞. 2022年12月27日閲覧。
- ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1989, p. 1080.
- ^ “岡崎市立小中学校通学区域”. 岡崎市 (2018年6月9日). 2019年5月19日閲覧。
- ^ “平成29年度以降の愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
- ^ 愛知県味噌溜醤油工業協同組合
- ^ “第49号:八丁味噌”. 農林水産省 (2017年12月15日). 2024年3月11日閲覧。
- ^ 森田真奈子 (2018年8月2日). “<どうなる八丁味噌> (上)対立の背景”. 中日新聞. オリジナルの2018年8月22日時点におけるアーカイブ。 2021年12月23日閲覧。
- ^ “八丁味噌取り消し求め提訴 「生産方法異なる」と老舗”. 日本経済新聞. (2021年9月24日) 2022年1月6日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2021年9月23日付朝刊、11版、26面、「八丁味噌GI 老舗が提訴 農水省に取り消し求める」。
- ^ “「八丁味噌」GI、老舗敗訴 東京地裁判決、取り消し請求却下”. 中日新聞 (2022年6月29日). 2022年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月20日閲覧。
- ^ “八丁味噌、老舗の敗訴確定 表示登録訴訟、名称に制限”. 東京新聞 (2024年3月7日). 2024年3月7日閲覧。
- ^ 合資会社 八丁味噌|株式会社 カクキュー八丁味噌
- ^ 株式会社 まるや八丁味噌
参考資料
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年。
- 平凡社 編『日本歴史地名大系 23 愛知県の地名』1981年。
- 新編岡崎市史編さん委員会 編『新編岡崎市史 総集編 20』1993年。