立冬
立冬(りっとう)は、二十四節気の第19。十月節(旧暦9月後半から10月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が225度のときで11月7日ごろ。恒気法では冬至から7/8年(約319.59日)後で11月6日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気である小雪前日までである。
季節
[編集]秋が極まり冬の気配が立ち始める日[1]。『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明している。言い換えれば秋の極み[1]といえ、実際多くの地域(北日本を除く)ではまだ秋らしい気配で紅葉の見時はまだ。
秋分と冬至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春の前日までが冬となる。
日付
[編集]定気法による立冬の瞬間(世界時、UT)と、日本・中国での立冬日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後[2][3]、中国では8時間後となり、世界時15時台の2国の日付は異なる。
年 | 日時 (UT) | 日本 | 中国 |
---|---|---|---|
1966年 | 11月7日20:55 | 11月8日 | 11月8日 |
1967年 | 11月8日02:37 | 11月8日 | 11月8日 |
1968年 | 11月7日08:29 | 11月7日 | 11月7日 |
1969年 | 11月7日14:11 | 11月7日 | 11月7日 |
1970年 | 11月7日19:58 | 11月8日 | 11月8日 |
1971年 | 11月8日01:57 | 11月8日 | 11月8日 |
1972年 | 11月7日07:39 | 11月7日 | 11月7日 |
1973年 | 11月7日13:28 | 11月7日 | 11月7日 |
1974年 | 11月7日19:18 | 11月8日 | 11月8日 |
1975年 | 11月8日01:03 | 11月8日 | 11月8日 |
1976年 | 11月7日06:59 | 11月7日 | 11月7日 |
1977年 | 11月7日12:46 | 11月7日 | 11月7日 |
1978年 | 11月7日18:34 | 11月8日 | 11月8日 |
1979年 | 11月8日00:33 | 11月8日 | 11月8日 |
1980年 | 11月7日06:18 | 11月7日 | 11月7日 |
1981年 | 11月7日12:09 | 11月7日 | 11月7日 |
1982年 | 11月7日18:04 | 11月8日 | 11月8日 |
1983年 | 11月7日23:52 | 11月8日 | 11月8日 |
1984年 | 11月7日05:46 | 11月7日 | 11月7日 |
1985年 | 11月7日11:29 | 11月7日 | 11月7日 |
1986年 | 11月7日17:13 | 11月8日 | 11月8日 |
1987年 | 11月7日23:06 | 11月8日 | 11月8日 |
1988年 | 11月7日04:49 | 11月7日 | 11月7日 |
1989年 | 11月7日10:34 | 11月7日 | 11月7日 |
1990年 | 11月7日16:23 | 11月8日 | 11月8日 |
1991年 | 11月7日22:08 | 11月8日 | 11月8日 |
1992年 | 11月7日03:57 | 11月7日 | 11月7日 |
1993年 | 11月7日09:46 | 11月7日 | 11月7日 |
1994年 | 11月7日15:36 | 11月8日 | 11月7日 |
1995年 | 11月7日21:36 | 11月8日 | 11月8日 |
1996年 | 11月7日03:27 | 11月7日 | 11月7日 |
1997年 | 11月7日09:15 | 11月7日 | 11月7日 |
1998年 | 11月7日15:08 | 11月8日 | 11月7日 |
1999年 | 11月7日20:58 | 11月8日 | 11月8日 |
2000年 | 11月7日02:48 | 11月7日 | 11月7日 |
2001年 | 11月7日08:37 | 11月7日 | 11月7日 |
2002年 | 11月7日14:22 | 11月7日 | 11月7日 |
2003年 | 11月7日20:13 | 11月8日 | 11月8日 |
2004年 | 11月7日01:59 | 11月7日 | 11月7日 |
2005年 | 11月7日07:42 | 11月7日 | 11月7日 |
2006年 | 11月7日13:35 | 11月7日 | 11月7日 |
2007年 | 11月7日19:24 | 11月8日 | 11月8日 |
2008年 | 11月7日01:11 | 11月7日 | 11月7日 |
2009年 | 11月7日06:56 | 11月7日 | 11月7日 |
2010年 | 11月7日12:42 | 11月7日 | 11月7日 |
2011年 | 11月7日18:35 | 11月8日 | 11月8日 |
2012年 | 11月7日00:26 | 11月7日 | 11月7日 |
2013年 | 11月7日06:14 | 11月7日 | 11月7日 |
2014年 | 11月7日12:07 | 11月7日 | 11月7日 |
2015年 | 11月7日17:59 | 11月8日 | 11月8日 |
2016年 | 11月6日23:48 | 11月7日 | 11月7日 |
2017年 | 11月7日05:38 | 11月7日 | 11月7日 |
2018年 | 11月7日11:32 | 11月7日 | 11月7日 |
2019年 | 11月7日17:24 | 11月8日 | 11月8日 |
2020年 | 11月6日23:14 | 11月7日 | 11月7日 |
2021年 | 11月7日04:59 | 11月7日 | 11月7日 |
2022年 | 11月7日10:45 | 11月7日 | 11月7日 |
2023年 | 11月7日16:35 | 11月8日 | 11月8日 |
2024年 | 11月6日22:20 | 11月7日 | 11月7日 |
2025年 | 11月7日04:04 | 11月7日 | 11月7日 |
2026年 | 11月7日09:51 | 11月7日 | 11月7日 |
2027年 | 11月7日15:38 | 11月8日 | 11月7日 |
2028年 | 11月6日21:26 | 11月7日 | 11月7日 |
2029年 | 11月7日03:16 | 11月7日 | 11月7日 |
2030年 | 11月7日09:07 | 11月7日 | 11月7日 |
2031年 | 11月7日15:04 | 11月8日 | 11月7日 |
2032年 | 11月6日20:53 | 11月7日 | 11月7日 |
2033年 | 11月7日02:40 | 11月7日 | 11月7日 |
2034年 | 11月7日08:32 | 11月7日 | 11月7日 |
2035年 | 11月7日14:22 | 11月7日 | 11月7日 |
2036年 | 11月6日20:13 | 11月7日 | 11月7日 |
2037年 | 11月7日02:03 | 11月7日 | 11月7日 |
2038年 | 11月7日07:49 | 11月7日 | 11月7日 |
2039年 | 11月7日13:41 | 11月7日 | 11月7日 |
2040年 | 11月6日19:28 | 11月7日 | 11月7日 |
2041年 | 11月7日01:12 | 11月7日 | 11月7日 |
2042年 | 11月7日07:06 | 11月7日 | 11月7日 |
2043年 | 11月7日12:54 | 11月7日 | 11月7日 |
2044年 | 11月6日18:40 | 11月7日 | 11月7日 |
2045年 | 11月7日00:28 | 11月7日 | 11月7日 |
2046年 | 11月7日06:13 | 11月7日 | 11月7日 |
2047年 | 11月7日12:06 | 11月7日 | 11月7日 |
2048年 | 11月6日17:55 | 11月7日 | 11月7日 |
2049年 | 11月6日23:37 | 11月7日 | 11月7日 |
2050年 | 11月7日05:32 | 11月7日 | 11月7日 |
2051年 | 11月7日11:21 | 11月7日 | 11月7日 |
2052年 | 11月6日17:08 | 11月7日 | 11月7日 |
2053年 | 11月6日23:05 | 11月7日 | 11月7日 |
2054年 | 11月7日04:55 | 11月7日 | 11月7日 |
2055年 | 11月7日10:51 | 11月7日 | 11月7日 |
2056年 | 11月6日16:42 | 11月7日 | 11月7日 |
2057年 | 11月6日22:21 | 11月7日 | 11月7日 |
2058年 | 11月7日04:16 | 11月7日 | 11月7日 |
2059年 | 11月7日10:04 | 11月7日 | 11月7日 |
2060年 | 11月6日15:47 | 11月7日 | 11月6日 |
グレゴリオ暦
[編集]グレゴリオ暦による1582年から2499年までの日本の立冬は表のとおり[4][5][6]。
365日からの超過分が毎年蓄積し、4年に一度閏年でリセットされる様子がわかる(立冬は閏日の挿入される2月末日より後のため、4で割り切れる年が先頭)。 殆ど11月7日か11月8日。 1668年~1696年、2068年~2096年には400年の間隔をおいて11月6日が出現する(2064年、2097年が日の境界に近いため、不確かさが残る)。
年 | 年を4で割った余り | 確定困難な(日を跨ぐ)年 | |||
---|---|---|---|---|---|
0 | 1 | 2 | 3 | 真夜中の前後10分 | |
1582年 - 1595年 | 7日 | 7日 | 8日 | 8日 | |
1596年 - 1631年 | 7日 | 7日 | 7日 | 8日 | 1631(7-8日) |
1632年 - 1667年 | 7日 | 7日 | 7日 | 7日 | |
1668年 - 1699年 | 6日 | 7日 | 7日 | 7日 | |
1700年 - 1731年 | 7日 | 7日 | 8日 | 8日 | |
1732年 - 1763年 | 7日 | 7日 | 7日 | 8日 | |
1764年 - 1799年 | 7日 | 7日 | 7日 | 7日 | |
1800年 - 1831年 | 7日 | 8日 | 8日 | 8日 | 1800(7-8日) |
1832年 - 1863年 | 7日 | 7日 | 8日 | 8日 | 1833(7-8日) |
1864年 - 1895年 | 7日 | 7日 | 7日 | 8日 | 1866(7-8日) |
1896年 - 1899年 | 7日 | 7日 | 7日 | 7日 | |
1900年 - 1931年 | 8日 | 8日 | 8日 | 8日 | |
1932年 - 1967年 | 7日 | 8日 | 8日 | 8日 | 1965(7-8日) |
1968年 - 1999年 | 7日 | 7日 | 8日 | 8日 | 1998(7-8日) |
2000年 - 2031年 | 7日 | 7日 | 7日 | 8日 | 2031(7-8日) |
2032年 - 2067年 | 7日 | 7日 | 7日 | 7日 | 2064(6-7日) |
2068年 - 2099年 | 6日 | 7日 | 7日 | 7日 | 2097(6-7日) |
2100年 - 2131年 | 7日 | 7日 | 8日 | 8日 | 2130(7-8日) |
2132年 - 2163年 | 7日 | 7日 | 7日 | 8日 | 2163(7-8日) |
2164年 - 2195年 | 7日 | 7日 | 7日 | 7日 | |
2196年 - 2199年 | 6日 | 7日 | 7日 | 7日 | |
2200年 - 2227年 | 7日 | 8日 | 8日 | 8日 | |
2228年 - 2263年 | 7日 | 7日 | 8日 | 8日 | 2229(7-8日), 2262(7-8日) |
2264年 - 2291年 | 7日 | 7日 | 7日 | 8日 | |
2292年 - 2299年 | 7日 | 7日 | 7日 | 7日 | 2295(7-8日) |
2300年 - 2327年 | 8日 | 8日 | 8日 | 8日 | |
2328年 - 2359年 | 7日 | 8日 | 8日 | 8日 | |
2360年 - 2391年 | 7日 | 7日 | 8日 | 8日 | |
2392年 - 2423年 | 7日 | 7日 | 7日 | 8日 | |
2424年 - 2459年 | 7日 | 7日 | 7日 | 7日 | 2456(6-7日) |
2460年 - 2491年 | 6日 | 7日 | 7日 | 7日 | |
2492年 - 2499年 | 6日 | 6日 | 7日 | 7日 |
七十二候
[編集]立冬の期間の七十二候は以下のとおり。
- 初候
- 山茶始開(つばき はじめて ひらく) : 山茶花が咲き始める(日本)
- 水始氷(みず はじめて こおる) : 水が凍り始める(中国)
- 次候
- 地始凍(ち はじめて こおる) : 大地が凍り始める(日本・中国)
- 末候
- 金盞香(きんせんか さく) : 水仙の花が咲く(日本)
- 雉入大水為蜃(きじ たいすいにいり おおはまぐりと なる) : 雉が海に入って大蛤になる(中国)
前後の節気
[編集]記念日
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 天体観測ハンドブック―「天文年鑑」を100%活用するために, 誠文堂新光社 (たとえば1970年)
- ^ 国立天文台 暦要項 各年版より世界時換算(1984年 - 2016年)
- ^ 2009年版より理論が更新されているが、「分」の精度でほとんど違いはない。
- ^ 現代の天体力学による位置推算のため、過去の暦の記述とは必ずしも一致しない(代わりに分単位の精度がある)。 将来の見積もりについては(主に閏秒の不確かさから)日付が前後する恐れがある(10分の誤差を見込んだが、表の末尾では恐らく不足)。
- ^ JPL HORIZONS Web-Interface(2015年8月22日 Ver 3.9.8)取得後 TT→UT変換
- ^ NASAによるΔTの解説と計算式
- ^ 一般社団法人日本記念日協会に登録制定 立冬の日(11月7日)は「ココアの日」 冬のはじまり立冬※からココアは一層おいしくなります,森永製菓株式会社,2016年10月24日