audio/midi【MIMEタイプ】
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ファイルの種類を表す情報だよ
「MIDIファイル」を表現しているよ
簡単に書くよ
audio/midi【MIMEタイプ】(読:オーディオ/ミディ)とは
ホームページのファイルやメールにくっつけて送られる「このファイルは、こんな種類のファイルですよ」な情報(MIMEタイプ)のひとつ
であり
「このファイルはMIDIファイル(MIDI形式のファイル)ですよ」を意図した表現
です。
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詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・MIDI(ミディ)
・スタンダードMIDIファイル
・MIMEタイプ(マイムタイプ)
について説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
MIDIは「電子機器で演奏するためのデータ用の規格」です。
「電子機器で演奏するためのデータ」なんて、回りくどい言い方ですね。
普通に「音楽データ」や「音声データ」では駄目なのでしょうか。
実はダメなのです。
MIDI形式のファイルには「音」が入っていません。
入っているのは「演奏情報」です。
WAVEやMP3のような音声データに入っているのは実際の音です。
楽器がプップクプーと鳴らした音が収められています。
一方、MIDIに入っているのは演奏するための情報です。
音では、ありません。
演奏するための楽譜が収められているイメージです。
スタンダードMIDIファイルは「MIDI形式のファイルを保存するときのファイル形式」です。
今回は単純に「MIDI形式のファイル」と解釈してください。
ついでに「スタンダード」を省いて、単に「MIDIファイル」と表現することにします。
MIMEタイプは「ファイルの種類を表す情報」です。
これは少し詳しく説明しておきましょう。
メールを送るとき、コンピュータ間でメールのファイルが受け渡しされます。
このとき、メールのファイルには「このファイルは、こんな種類のファイルですよ」な情報がくっついています。
例えば「普通のテキストですよ」や「HTMLファイルな感じです」などです。
「このファイルは、こんな種類のファイルですよ」な情報がMIMEタイプです。
ホームページを表示するとき、ホームページのファイルが置いてあるコンピュータ(Webサーバ)からホームページを見るときに使うソフト(Webブラウザ)に対して、ホームページのファイルが渡されます。
このとき、ホームページのファイルには「このファイルは、こんな種類のファイルですよ」な情報がくっついています。
例えば「HTMLファイルですよ」や「画像です」などです。
「このファイルは、こんな種類のファイルですよ」な情報がMIMEタイプです。
実際には「くっついている」と表現するよりも「一緒に送られる」と表現した方が正確かもしれませんけどね。
そこら辺は、ゆるく解釈してください。
メールヘッダ(メールの場合)やHTTPレスポンスヘッダ(ホームページのファイルの場合)と呼ばれる場所に付与される情報です。
MIMEタイプの形式は
ファイルの分類/ファイルの種類
になっています。
例えば「text/plain」というMIMEタイプがあります。
これは
「text」に分類される「plain」なファイル
を意味しています。
「text」はテキストです。
文字情報です。
「plain」は「飾り気のない」とか、そんな意味です。
プレーンヨーグルトのプレーンです。
つまり「text/plain」は
ふっつーのテキストファイル(中身が文字だけのファイル)
を意味しています。
MIMEタイプは「text/plain」以外にも、いろいろあります。
以上を踏まえて、いろいろあるMIMEタイプのひとつで
「これはMIDIファイルですよ!」を意味するMIMEタイプ
が「audio/midi」です。
「audio/midi」は
「audio」に分類される「midi」なファイル
を表現しています。
「audio」は音声です。
「midi」はMIDIです。
つまり「audio/midi」は
MIDIファイル(MIDI形式のファイル)
を意味しています。
最近は、MIDIファイル自体、見かけなくなりましたけどね。
きっと昔は使われていたのでしょう。
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一言でまとめるよ
まぁ「audio/midi」って単語が出てきたら「MIDIファイル(MIDI形式のファイル)なんだな~」と、お考えください。
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おまけ
■訳してみるよ
「audio(オーディオ)」の意味は「音」とか「音声」とか「オーディオ」とかです。
「midi(ミディ)」は「Musical Instrument Digital Interface(ミュージカル・インストルメント・デジタル・インターフェース)」の略です。
「musical(ミュージカル)」の意味は「音楽の」とかです。
「instrument(インストルメント)」の意味は「器具」とか「道具」とかです。
「digital(デジタル)」はカタカナで「デジタル」で分かりますかね。
「interface(インターフェイス)」の意味は「接点」とか「境界面」とか「接触面」とかです。
何となくくっつけると
音声/音楽の道具のデジタル接点
となります。