おげれつ先生の御本4作目を読みました。全3巻読了です。
表紙のポップなイメージ通りイマドキ大学生2人の恋愛なんですが、名作と言われるだけあってとても読み応えがありました。個人的には1巻で完結でも良かったかな。水族館でのシーンが印象的。その
後も切ないシーンの畳み掛けで心臓持たんわと。。。1つ1つ詳らかにしていったら1000文字じゃとても足りませんね。
一旦完結したものの続編が決まり、より深いテーマ(同性愛への偏見や差別に向き合う)に舵を切ったのかな、と感じました。そしてそれが高い評価に繋がっているのだろうと。
注意点は、1巻でDV描写がある点、描き下ろしでおもらしがある点、全編を通して女子キャラが2名出てくる点、ですかね。これまで私が読んだ先生の御本3冊では、家族以外の女子は完全にモブで顔が描かれることはなかったと思うのですが、今作は結構重要な立ち位置でガッツリ関わってきます。でも2人ともいい子なので違和感なく、全然嫌じゃなかったです。
あとは全編を通して、八重歯がかわいいチャラ眼鏡・直人(受)のキャラクターが立ちまくりでした。こいつがいなけりゃ何も始まらん!という位、コミュ力全開でいつも人の輪の中心にいて、華があって憎めないヤツです。
文化系女子だった私はウェーイなチャラ男が苦手で、ウゼェ....と最初はちょっと冷めた目で見ていたんですけど、心理描写が巧みな為、すぐに感情移入してしまいましたよ。
そして!垂れ目センター分けの太一(攻め)がDVに走るシーンで好感度は完全に逆転しました。
直人にげてー!ふみちゃんもにげてーー!!みんなにげてーーー!!!
まあ、一回こっきりでその後は成長が見られたのでいいんですけど、そりゃ振られるよ...いや、よくもまあそこから挽回できたな!許して元鞘した直人は懐が深い!
ここまでが1巻の感想です。また長くなってしまった...
2巻以降の考察は他の皆さんが思慮深く書いていらっしゃるので、お任せします。。。
これからも二人で自転車に乗って日常をどこまでも走って行って欲しいです。
細いペンタッチの完成された絵柄、充分すぎるくらいのエチエロ、巧みな心理描写と演出で胸に迫る物語です。
迷っている方は是非読んでみてくださいね!
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