思春期の少年の、閉塞感を脱したい気持ちを描いたように感じました。
それ故、自由に強く生きているように映った少年に恋心を抱くのですが、実際はその少年も決して自由でもなければ強くもなく…
「あおのこと」も短くまとまっていて好きです。
居場所を求め続ける少年という感じ。
一話目、見つけたと思った居場所が無くなってしまう。
二話目、そんな主人公に「僕は君の理解者だ」と言う姿見せぬストーカー。あおの事を、清いと言う彼にあおは他の男を誘い情事にふける姿を見せつけます。
「あなたは自分の理解者ではない。自分を何も分かっていない」と伝えたのかもしれません。
彼はあおの居場所になり得なかった。
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