ずっと気になっていた作品でしたが、謎に包まれていた加賀谷次長の過去が明かされると知って、ついに購入しました!
結論から言うと、すごく好みのお話です。レビューの中にBLっぽいという感想をチラホラ見かけましたが、BLが苦手な方がそれを読んで購
入を渋ってしまっているとしたら、すごくもったいない…!確かにBLを嗜む人間には堪らないシチュエーションはありますが、どちらかといえばヒューマン系だと思います。
学校や職場での人間関係、キャリアの重ね方、そして男女それぞれの生きづらさ…誰もが1度は経験したことのある(あるいは現在進行形で経験している)悩みを抱えた登場人物たちが、軽すぎず重すぎず、なんとも絶妙な塩梅で描かれており、思わず「え、これ私じゃん」と感じてしまうシーンも多数あるはず。
老若男女を惑わす主人公、加賀谷次長の「魔性の男」っぷりに目が行きがちですが、性別問わず幅広い世代の心を掴むこの作品自体が、まさに加賀谷次長そのもののようではありませんか…なんて思っちゃいます。
元気がない時や悩んだ時、あるいは人生の節目なんかにも、また何度も味わいたくなる、老舗の料亭の看板メニューのようなお話です。
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