この傑作を読むたび、評価の数がもっとあってもいいはずだと思ってきました。
なので、私はレビューアー入りしておきます。
この面白さ、今ひとに「なにか面白いのない?」と尋ねられたら、迷わずイチおしします。巧みに配されたユニークな存在感を放つ
キャラ各人各様の濃さで、間違いなく男性も楽しく読めます。
あとをひくラブ要素あるし、キュンも来た来たってなるし。でもなにより爆笑必至。
唯をほんとに好きになってる若君を見ると、時を超越した恋愛のスケール以外にもなにかとスケールの大きさを感じさせる作品です。
ドラえもん(の手)入ってるのもなにげにいい味だしてそれもおかしみが何倍増です。
現代との微妙な接点が切なくて、そして、面白さの素になっています。
地元郷土史家の先生はじめ、挟まれて登場してくるスクールライフが話の展開を絶妙に方向調整してます。
家族が泣かせますし、そして、こんなあり得ない話をリアルな日常描写で現実感を引き寄せ、あり得るものにしてすごい人物たちです。近所に現世の「じい」も。
楽しくて笑い転げることのできる超一級の娯楽作品です。
追記)
もう何度読んだかわかりませんが、読み返しても笑えるって凄いこと。12巻で一旦完結した感ありますが、ファンの声に押されて、続巻の可能性を残してくれました。やった!
でもタイムトラベルものは、過去との関係でストーリーの辻褄をとやかく思う人が出てしまいがち。上手い煙幕を張ってとにかくいいエンディングに落ち着ける所まで速川唯のように駆け抜けて!
冒頭と、そもそもなぜ唯がそこに居るのだ、といういきさつとを、前後させて描かれているテクニックを理解してくれてない読者のレビューを見ました。悲しかった。巻き戻してまた、進んでるので、そういう手法(映画でもよくやる)であると受け止めてください。
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