ロシア軍、北朝鮮兵数百人を僻地の軍港へ海上輸送か 衛星画像分析
衛星画像では、北朝鮮の羅先港で積み込みを行った貨物船1隻が、2日後にロシアのドゥナイ港に停泊している。
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北朝鮮の羅先港で積み込みを行うロシアの貨物船「アンガラ」=2023年10月27日/James Martin Center for Nonproliferation Studies/Planet Labs PBC
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同じ貨物船「アンガラ」が2日後、ドゥナイ港に停泊している様子=23年、10月29日/James Martin Center for Nonproliferation Studies/Planet Labs PBC
ウクライナのシンクタンク、新欧州センターのアリョーナ・ゲトマンチュク代表は、今週韓国で開催されたフォーラムで北朝鮮について、ウクライナでの戦争に関与することで貴重な戦闘経験を積んでいると指摘。単にミサイルを供給するだけでなく、自国のミサイルを実戦の環境でテストできていることが大きいと示唆し、そうした知見をミサイルの精度向上に活用していると述べた。
また北朝鮮の地上部隊に関しても、全くの準備不足だった当初と異なり、現在では自分たちの戦術に適応。「近代戦やハイテク戦」にも効力を発揮していると付け加えた。
不拡散研究センターによれば、ロシアと北朝鮮は今後海路による兵員輸送を行わない兆候も示しているという。一方で韓国の諜報機関は、ロシア軍機がウラジオストクと平壌の間を頻繁に飛行していると報告している。