福井県が復元計画を進める「坤櫓」のイメージ

 福井県福井市の福井城址(じょうし)の南西角に明治初期まであった「坤櫓(ひつじさるやぐら)」の復元整備に向け、県は福井新聞社などによるクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で資金調達を始めた。寄付額に応じて非売品のオリジナルグッズなどを贈る。来年1月末まで支援者を募っている。

 坤櫓は当時と同じ木造で三重(高さ約16メートル)とし、内部構造は3階建ての計画。本年度から実施設計に入っている。御本城橋(ごほんじょうばし)のたもと近くに石垣の上まで上がる階段や屋外エレベーターを設置するほか、石垣の上は櫓までの約30メートルに散策通路を整備する。本丸西側土塀の復元も進めている。

 県は本年度から、ふるさと納税などで復元整備を支援する寄付を募っている。県交通まちづくり課によると、11月27日現在で延べ415人から計約250万円が寄せられた。

 CFによる寄付は1口3千円から10万円まで。目標額は100万円。金額に応じて、御城印帳やタンブラー、トートバッグなどを贈る。1万円の寄付者には、福井城址の石垣ライトアップのカラー1日変更券を進呈する。応募はCFサイト「レディーフォー」から。

 問い合わせは、県交通まちづくり課内の福井城櫓等復元募金推進委員会事務局=電話0776-20-0724。

⇒【詳しくはこちら】福井城坤櫓(ひつじさるやぐら)復元プロジェクト

 ◇ミラカナとは 福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして福井新聞社、福井銀行、福邦銀行が連携。CFのレディーフォー、応援購入サービスのマクアケいずれかを通じて支援・購入を募る。累計支援額は2億3千万円、プロジェクトの達成率は92%(数字は2024年6月末時点)。

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