かなりパソコンらしい仕上がりになってきましたよ...
Windows陣営のマイクロソフトさえ警戒感を抱いているという、グーグルがオープンソースで開発を進める「Chrome OS」ですが、ここに来て、いよいよ今秋の製品発売を前に完成度の高まりが伝えられていますよ。なんか10月には超高機能な「Android 3.0」まで正式リリースされてくるようですし、グーグルからの怒涛の攻勢に大いに期待ですね。
ではでは、続きから、これまでに「Chromium」の公式サイトで明らかになってきている情報を総括し、Chrome OSの全容へと迫ってみることにいたしましょう。どうぞご覧くださいませ。
Chrome OSは、基本的なスタンスといたしまして、複数ユーザーでの利用がサポートされていますよ。1ユーザーでの利用が基本という想定でもあるiPadとは、大きく一線を画していますね。ユーザーの切り替えはスムーズです。
あっ、あと、こちらの画面の右上の各種インジケーター表示からも明らかなように、ちょっと携帯電話のような通知ユーザーインターフェース(UI)も備えてますよね。常にインターネットに接続して利用することを標準設定とするChrome OSならではの仕様ですが、そうなるとAndroid OSとの棲み分けなんかも気になるところではありますかね...
新しいユーザーの追加登録も、すでにGoogleアカウントを持っていれば、本当に簡単スムーズに進みます。Chrome OSでは、グーグルが提供する各種サービスとの連携が非常に高いので、Googleアカウントは必須になるでしょうね。
こちらがChrome OSでベーシックとなる新UIですよ。まぁ、要はChrome OSって、Chromeブラウザーそのままでして、ブラウザーがOSになっちゃったというスタンスなのですが、いよいよ完成が間近に迫った現時点で、グーグルはサイドタブバー方式の新デザインを公開してきましたよ。サイドからタスクウィンドウの切り替えなんかを進めていくことになりそうですね。
そして、ログイン画面などでは、一般的な携帯電話のように右上に表示されていた各種インジケーターが、このサイドタブバーの下に整理されています。バックグラウンドで動作するアプリケーションウィンドウからの通知なんかも、ここへシンプルに表示されるみたいですよ。
一方、こちらはまだ謎の部分も多いのですが、Googleアカウントでのサインインをせずに立ち上がる新規ウィンドウです。基本は先ほどの新サイドタブバーのUIで、グーグルの提供する各種サービスとの連携の高さが前面に打ち出されるChrome OSではありますが、必ずしもグーグル陣営に強力に囲い込むことだけが目指されるわけではないようです。
たとえば、リモートデスクトップ機能を用いて、他のWindowsやMac OSが搭載されたマシンへとアクセスし、グーグル以外のアプリケーション利用が進められる「Chromoting」機能なんかも用意されますよ。やはりインターネット接続が必須とはなりますが、これでOfficeソフトなんかも安心して利用できそうですよね。「Cloud Print」機能で、クラウド環境からのスムーズ印刷も使えますしね。
Chrome OSのオプション設定画面です。バックグラウンドの壁紙画像なんかは、ユーザーが自由に設定できますし、スクリーンセーバーなどもありますよ。デスクトップの前を離れると、次からはパスワード入力をしなければスクリーンロックを解除できない設定なんかも用意されています。かなりOSらしくなってきましたね~
重要なメッセージは、別の作業中でもポップアップウィンドウで通知されます。やはりChrome OSにとってインターネット接続は命ですから、予期せず切れちゃったりすると、すぐにお知らせ画面が出てきますよ。
Chrome OSの中身をチェックできるエクスプローラーのような画面です。Chromeブラウザーの中に、OSの全機能が展開されている様子が分かりますよね。Zipファイルなんかも標準で扱えるようになる可能性がありますよ。
それから、当初は完全ネット接続が前提とされたChrome OSではありますが、いろいろとオフライン時でも利用できるような工夫がなされていることも判明してきましたね。あくまでも一例ですが、各種ゲームなんかは、たとえオフラインでも問題なく楽しめるようになっているみたいです。
いかがでしたか? 実際のリリースが近づくにつれて、まだまだこれから続々と新機能なんかが明らかになってくると思いますので、どうぞ続報にもご期待ください。すでに新コンセプトのネットブックが低価格で発売されるニュースも各方面から飛び出してきていますし、意外とAndroidを搭載して出ると噂のiPadに対抗するタブレットなんかも、素早くChrome OSに載せ替えて発売されちゃったりするのかもしれませんよね。なんか今からワクドキしてきちゃいました!
Kat Hannaford(原文/湯木進悟)