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“名手”市原弘大の即効レッスン ㉓顎高バンカーからの脱出― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

“名手”市原弘大の即効レッスン ㉓顎高バンカーからの脱出

[ 2025年2月28日 12:00 ]

すくい打ちだとボールの手前をダフリ過ぎて顎を越えるだけの高さが出ない
Photo By スポニチ

 アベレージゴルファーにとって、顎の高いバンカーは避けたいハザードの一つです。ところが、ツアープロはどんなに顎が高くても、涼しい顔で脱出します。市原弘大プロによれば、よほど高い顎でなければ気にならないとのこと。そこで顎を気にせずに打つためのコツを教えてもらいましょう。

 皆さんはバンカーの顎がどれくらいの高さだと気になりますか?その基準は人によって変わると思いますが、自分の身長と同じ程度の高さだとかなりのプレッシャーを感じるのではないでしょうか。ただ、それくらいまでなら通常のバンカーショットでも十分脱出できます。

 基本的にSWはクラブの中で最もロフトが大きいクラブです。さらにクラブフェースを開くわけですから、かなりの高さが出ます。それにもかかわらず、ボールを高く上げなければならないと思い、余計な動きを入れてしまうため脱出できないと考えましょう。

 余計な動きとは、ボールを上げようとする動きです。いわゆるすくい打ちですが、これだとボールの手前をダフり過ぎてしまい、逆に顎を越えるだけの高さが出ません。ところが、ダフりを恐れると、今度はトップが出て、ボールが顎を直撃します。何度も続けて失敗する人は、この負の連鎖に陥っているのです。

 まずは、すくい打ちを防ぐために、目線を上げないこと。顎の高さに合わせるのではなく、顎にボールをぶつけるつもりで、目線を少し低めに合わせましょう。あとは基本的な打ち方をするだけです。

 アドレスではクラブフェースのリーディングエッジが、時計の1時を指すくらいにフェースを開きます。この程度でも自分の身長よりもボールは高く上がります。極端に開かないようにしましょう。

 フェース面が目標を向くように体を半時計回りに移動します。ボールを左足踵の前にセットしたら、ハンドレートに構えましょう。体重はアドレスからフィニッシュまで右足に多く乗せておきます。あとは、体の回転でクラブを上げたら、スタンスの向きに沿ってクラブを振り抜くだけです。

 また、ボールが顎の近くに止まり、いつもと同じようにクラブを振ると、フォロースルーでヘッドが顎に当たりそうなケースがあります。そのような時は、無理にフィニッシュまで振り切る必要はありません。インパクトまでしっかり振るように心がけましょう。

 ここで注意したいのは、インパクトがスイングの終点ではないことです。ありがちなのが、インパクトでスイングを止めようとして、ダウンスイングで力を抜くことです。これだとボールと一緒に砂を出すだけのパワーが不足します。あくまでもインパクトまではスイングを緩めずにクラブを下ろしましょう。惰性でヘッドが多少前に出るぐらいのイメージで振ってください。

 プロはスイングスピードを緩めないので、ボールにスピンを与えることができます。ロフトに応じた高さも出ます。スイングスピードが遅いと、スピンが利かずに十分な高さも出ないと考えましょう。

(取材協力=千葉・カレドニアンゴルフクラブ)

◇市原 弘大(いちはら・こうだい)1982年(昭57)5月29日生まれ、東京都出身の42歳。3歳からゴルフを始め、埼玉平成高時代には日本ジュニア優勝。01年にプロ転向し18年ツアー選手権森ビル杯でツアー初優勝。同年ダンロップ・フェニックスで2勝目を挙げている。1メートル71、78キロ。

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