「初めて」のチャンスは減っていく
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初めての経験って貴重ですよね。初めてのキス、初めてのセックス 、初めての中イキなど「初めて」がくっついただけで記憶に残り続ける気がします。
しかし、ある程度の経験や年齢を重ねていくと「初めて」のチャンスはなくなっていきますよね。探求しがいのある性癖や強力な性的好奇心があれば話は別ですが、いわゆる「ノーマル」な行為を好む人にとっては、目新しいことがなくなっていくばかり。私自身も20代半ば頃から初めての経験をすることの方が珍しくなってきました。あらゆるプレイをやりつくしたのではなく、割とノーマルなセックスがタイプだからでしょうか。
そうすると「初めて」を味わいたいという意欲も消えてくるんですよね。わざわざ未経験のことに挑戦するために好きでもないプレイをするのも、そのために準備するのもめんどうです。ちょっとした願望があって初めての往復ビンタや初めてのニップルオーガズムは経験しましたが、そろそろ「初めて」は卒業か……と感じていました。
相手にとっての「初めて」はある!
新しい経験なんてなくても、日々のセックスが満足のいくものなら全く問題ないんです。しかし、今後の性生活で「初めて」の感動を味わうことはないのかと考えるとちょっと寂しい気もします。ところが、人数や回数が増えれば思いがけない「初めて」に出会うもので、私自身が初めての体験でなくても、相手にとっての初めてに立ち会う機会があります。
30代半ばで初めてのドライオーガズム(射精せずにオーガズムに達すること)、50代後半で初めて乳首開花、還暦周辺で初めての前立腺マッサージなどを目の当たりにして「人の体って進化していくものだな」と改めて思いつつ、初めての体験をするときの瞳孔の開いた目、初めて味わう感覚に驚きと少しの恐怖が混ざった表情を見ては感動しています。やっぱり「初めて」って特別で貴重ですね。
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