東京電力福島第一原発事故の影響を調べている環境省の調査結果が出そろったと、22日の朝日新聞夕刊が報じている。
放射性セシウムは水1リットルあたりほぼ1ベクレル未満だったが、水底にたまた土砂中のセシウムの値はお大きくばらついていた。分布は降り積もった放射性物質の量のほか地形にも影響を受ける。水底のセシウムは食物連鎖を通して生態系に影響する可能性がある。
調査は、「昨年8月から今年1月にかけて、福島県と隣接5県(新潟県を除く)、千葉、岩手の計8県の725地点で実施された」もの。
1万ベクレルを超える河川は「地形の影響で流域からセシウムが集まった可能性がある」「原発の爆発で放射性物質がたくさん降った地点とほぼ重なる」という。
調査結果は、環境省のサイトで、都道府県名を入力して検索できる。
http://www.env.go.jp/press/index.php
「川底の土砂は大雨で移動するため、環境省は1、2月に再調査する」とのこと。