熊本地震の義援金のうち、熊本県が25市町村に1次配分した計約7億5千万円のほとんどが、配分から2週間以上たっても被災者に届いていない。24日時点で支給したのは1世帯10万円のみ。地震による熊本、大分両県の建物被害は10万棟を超え、住宅の被害調査が進まず、罹災証明書の発行が追い付いていないのが主な要因だ。 熊本県は、死亡・行方不明者1人当たり20万円、全壊家屋20万円、半壊10万円などと支給の目安を決め、6日に各市町村に送金。だが被災者に支払われていたのは和水町の半壊1世帯、10万円のみ。市町村に直接寄せられた義援金も含め支給されていない。
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