防衛省は25日までに、「海賊対処」を口実にアフリカ東部のジブチに展開している自衛隊の駐留部隊を拡充し、中東・アフリカでの米軍支援のための「兵たん」など派兵拠点として活用する検討に入りました。国会で審議中の戦争法案を先取りする重大な動きです。2015年度予算に3000万円の調査費をすでに計上。早ければ16年度予算に所要経費を計上する狙いです。 戦争法案には、自衛隊が「戦闘地域」に踏み込んで米軍や他国軍への食料・弾薬輸送などを行うことが盛り込まれています。同省は、ジブチをこうした活動の拠点にもする考えです。安倍晋三首相は国会審議で「ホルムズ海峡の機雷掃海」を口実に、中東派兵を進める考えを繰り返し示しています。 防衛省はソマリア沖アデン湾での「海賊対処」のためとして陸海自衛隊約580人を派兵。ジブチ国際空港の北西地区の約12ヘクタールに、P3C哨戒機の駐機場や司令部庁舎などを約47億円かけて整備
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